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偉大なワインは葡萄畑で出来る およそ100年前、
ユーゲント様式の時代に植えられた古木と、低く抑えた収穫量。
それが私達のワイン造りの基本です。そうして育てた葡萄を愛情をこめて
丁寧に醸造することで、精妙なモーゼルリースリングの偉大な
伝統を伝承しています。
ワインを造るのではなく、葡萄がワインになることに
畏敬の念を持って導いてやるのが、
私達の仕事だと考えています。耕地整理されていない昔からの畑に育つ、
接ぎ木をしていない自根の葡萄樹の個性とポテンシャルは素晴らしいものです。
この資産を生かすために、手作業だけで手間暇を惜しまず世話しています。
私達のワインは、私達の生き方でもあります。
生きることの素晴らしさ、味わう愉しみ、
喜びが詰まっています。それはモーゼルだけでできる、
他に真似することのできないリースリングなのです!
葡萄畑
私達の葡萄は全てテラス状の仕立てられた急斜面の、
粉砕スレート粘板岩の葡萄畑で、
畑名はエンキルヒャー・エラーグルーブ、
エンキルヒャー・ツェップヴィンゲルトと
トラーベナー・ガイスプファードです。
これらの畑は1897年の葡萄畑の格付けで最上級にランクされています。
葡萄畑の作業は自然に従うものであって、あらがうものではありません。
除草剤は使いません。そうすることで様々な草花や有益な小さな生き物たちが
活動する「生きた葡萄畑」となるようにしています。
さらに私達は注意深く土壌を耕し、
葡萄の葉を丁寧に整え、そうすることで葡萄樹一本一本が完熟し、
香りに満ちた葡萄を実らせるように心がけています。
●エンキルヒャー・エラーグルーブ
私達の醸造所のもっとも重要な畑です。
猫の額のような狭さから中くらいの大きさまで、
テラス状に仕立てられた葡萄畑の青色デヴォン期スレート粘板岩土壌に育つ
葡萄樹は自根で、樹齢100年に達するものもあります。
ワインは凝縮していながら精妙かつエレガントで、
クリアーなミネラル感がベースに感じられます。
まさにスレート粘板岩の味わいです。
●トラーベナー・ガイスプファード
この畑にある0.5haほどの区画で、主に自根の葡萄樹から収穫されるワインに、
人は他には見られない暗い色をした様々なベリーや奥深いハーブを思わせる
個性的な香りで驚かされます。土壌の赤色スレート粘板岩が、
充実してみずみずしくまろやかで、
幾重にも編み込まれたストラクチャーを造っています。
●エンキルヒャー・ツェップヴィンゲルト
エラーグルーブの畑から約500mほど下流に位置し、同様に自根の葡萄が、
細かく砕かれた青色スレート粘板岩の深い土壌に育ちます。
甘酸の絶妙なバランスと、ミネラル感と花のような香りが
一体となって調和しています。
この畑の区画に咲く黄色い野生の草花が自然に思い浮かびます。
ワイン
リースリングのみ栽培しており、全てのプレディカートをリリースしています。
甘口と高貴な甘口に力を入れています。品のよいカビネットから
舌の上でとろけるようなベーレンアウスレーゼまで、精妙でミネラルと
緻密なフルーツ感があります。
ファインヘルブからトロッケンのワインにも一貫した特徴です。
モーゼルの偉大な伝統を担うワインであり、大きな熟成能力があります。
私達について
まだ若い醸造所です。大いなる熱意と覚悟をもって2005年に設立してから、
今日までその情熱は衰えていません。
私(コンスタンティン・ヴァイサー)はフランケンあるいは
バイエルン・シュヴァーベン地方の出身ですが、モーゼルで私達は出会い、
モーゼルのリースリングへの情熱と専門能力を
お互いに分かち合いつつ補完しあっています。
コンスタンティン・ヴァイサーはワイン生産者の資格を持っており、
醸造に腕を振るっています。アレクサンドラ・キュンストラーは
組織運営を担っています。
二人とも葡萄畑で心を込めて働くことが大好きです。
私達の醸造所はまた『クリッツクライネ・リング』に参加して、
打ち捨てられかかっている急斜面の葡萄畑の救済を通じ、
モーゼルの他にまたとない、葡萄畑の広がる景観の維持に貢献しています。
ゴー・ミヨ ドイツワインガイド2012から
所有面積 :3ha
年間生産量: 12500本
最上の畑:エンキルヒャー・エラーグルーブ、
エンキルヒャー・ステッフェンスベルク、
トラーベナー・ガイスプファード
土壌:青色デヴォン期スレート粘板岩、青赤スレート粘板岩
葡萄品種:100%リースリング
平均収穫量:30hl/ha
最上の生産年:2008, 2009, 2010
所属団体:クリッツクライナー・リング
評価:房3つ
銀行員だったコンスタンティン・ヴァイサーが2005年に立ち上げた醸造所。
ヴァインスベルクの醸造学校でワイン栽培醸造技術者の資格を取ったあと、
モーゼルのエンキルヒにあるイミッヒ・バッテリーベルク醸造所で
経営責任者となった当時から、土地のことをよく知っており、
エンキルヒャー・エラーグルーブの1.8haの畑に出合う。
耕地整理されていない、
自根の一部100歳にもなる葡萄樹のみの区画が、この醸造所の土台である。
2006年からアレクサンドラ・キュンストラーとともに
醸造所を経営しているが、
彼女もまた醸造家の訓練を受けてプロフェッショナルとして貢献している。
ワインはどれをとっても美味しい。
2010年産は生産年を真っ正直に表現している。
まさに飾り立てない自然なリースリング。
品がよく澄んだ甘口のエラーグルーブは磨かれた酸味があり、
モーゼルを代表する資格十分。
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