そんな彼も徐々に畑を買い足し、引越しを経て、
満足いくワインを造るための環境を整えてきました。
現在、彼のセラーにはリリースを待つドメーヌ・ジャン・ラフェ・エ・フィス
(実験的に造られているキュヴェを含む)様々なワインが眠っています。
「どんなワインに育つかは、ワインだけが知っている。
ある日ある時までに決まった味わいのワインを造ることはできないよ。」
そう言い放つまでに、十分な畑での仕事と丁寧な醸造を
行っているのは言うまでもありません。
栽培
畑を取得した時からずっと農薬や化学物質を廃した自然な栽培を行っています。
現在は、ブドウの木のみならず周りの環境や他の植物との
バランスを非常に重要と考えているようで、
死んでしまったブドウの木を抜いた後に、桃や他の果物の木を植えて、
畑としてのバランスをとろうと考えています。
また彼の所有している畑の多くは周りの他の生産者の
畑の影響を受けにくい環境にあり、自分の理想とする栽培が
行える理想的な立地であるといいます。
(隣接している生産者が売上不振のためワイン造りを止めてしまったり、
高価な農薬が買えないために化学的な農法を行っていないなど、
隣接している畑がすべて自然な状態であるといえます。)
醸造
健全なブドウを活かし、天然酵母の力で自然に
醗酵が進むのを待ち、人為的・技術的な介入は避けます。
急いで瓶詰めを行ったりはせず、ワインが安定し
成長するまでじっと待ち続けます。
「あるワインがいつ完成するかはわからない。」
まさに生きているワインをジャンボン氏は手がけているのでしょう。
野村ユニソンさんの資料より
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