栽培について
ドメーヌでは除草剤や殺虫剤などは一切使用しておらず、
設立当初より完全なビオロジックでブドウ栽培を行っています。
近年中にエコサートの認証も受ける予定です。
畝の間にはカバークロップを生やし、年に2〜3回耕耘を行って土を耕しています。
ドメーヌが所有する区画は急勾配の場所が多いため耕耘には馬は使っていません。
雑草は年に1 回手作業で全ての区画で取り除いています。
施肥に関しては、近所の農家から譲り受けた厩肥を10ヶ月かけて堆肥にして、
各区画の状況に応じて撒いています。
毎日畑に出てブドウの状態を観察するのが大好きなピコネ夫妻は、
観察に大きな主観を置いているビオディナミに大きな関心を持っています。
既に調剤などのビオディナミの手法を導入しており、
数年以内にビオディナミに転換することを目指しています。
2020年からは、オーレリアン・ルルカンやトマ・ペルスヴァルなどが参加する
シャンパーニュのレコルタンのグループ
『Des Pieds et des Vins デ・ピエ・エ・デ・ヴィーニュ』に加盟しました。
彼らとの交流を通して、さらに見識を広めて、
新しいアイデアを栽培や醸造に取り入れたいと考えています。
醸造について
栽培した最良のブドウのみでシャンパーニュを造るという哲学から、
デビュー・ヴィンテージとなる2015ヴィンテージで
ドメーヌがティラージュしたのは僅かに4,680本で、
リュー・ディを表現する3 種類のキュヴェが造られました。
残りのブドウや果汁は全て地元の共同組合に売却しています。
シャンパーニュにおいて、特にメゾン系のNMキュヴェは
常に一定の品質・味わいであるということを重視してワイン造りをしていますが、
ドメーヌ・ド・ビシュリーでは
『毎年同じシャンパーニュは生まれない』という哲学で
シャンパーニュ造りを行っています。
なぜなら、その年の天候といった自然要因の特徴や個性といった多様性が
シャンパーニュの品質に反映されると考えているからです。
主役はブドウとテロワールであり、
ヴィニュロンはワインとの橋渡し役に過ぎないということです。
このため、ドメーヌのシャンパーニュのスタイルは、
単一年のブドウのみで醸造し、その年によって個性が異なるというものです。
つまり、ドメーヌ・ド・ビシュリーではセドリック・ブシャールなどのように、
スティルワイン的なアプローチでシャンパーニュ造りをしていると言えます。
ドメーヌの主要なリュー・ディ
ドメーヌは、ヌヴィルジエ・シュール・セーヌと
隣村のジエ・シュール・セーヌに点在する
以下の8つのリュー・ディに区画を所有しています。
ラ・スルス、アン・ヴァル・デュ・クロ、ヴァル・リジェ、
ラ・フォンテーヌ・デュ・ノワイエ、アンヴェル・ド・ヴァル・メントラ、
レ・メ、ヴァル・キュルー、シャルム・ド・ファン、
ラ・スワサント・ユィット
現在は3種類のリュー・ディを表現するキュヴェのみが造られていますが、
将来的にはそれぞれのリュー・ディに対応するキュヴェが造られる計画です。
インポーターはVIVITさん
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