出典:生産者HPから一部抜粋(翻訳作成:2012年9月)
私たちのプロジェクトの精神
Cirelliチレッリは、IMCという機関による認証を受けた、有機栽培を行う
ワイナリーです。敷地面積は22haにおよびます。ワイナリーからの産物は
すべて、オリーヴの木、ブドウ畑、野菜や他の果実、動物の成育などをとりまく
自然のサイクルに敬意を払うという思想のもとにつくられています。
輪作、休耕、施肥、自由な放牧といった方法が、並外れたクオリティの
オリーヴオイルやワイン、野菜、果物、肉を生産するうえでの、いくつかの
重要な役割を演じています。
ガチョウの飼育に関して
ガチョウは放し飼いにされています。彼らは、空間的にも時間的にも制約を
受けておらず、自然の慣習にもとづいて、気の向くままに牧場に入ることが
できます。飼料は、すべて私たちのワイナリー由来のものです。ガチョウは
牧場の草を食べるため、自然と雑草が刈りとられるわけです。年間を
とおして定期的に、ブドウ畑とオリーヴ畑の中を走り回らせます。
そうすることで、これらの地域一帯が、きれいに保たれるのです。動物の幸福
のためにも、彼らの隠れ場所は十分に広くとっています。
わたしたちのワイナリーは、ビオロジック農法に最大限の敬意をはらったうえで、
栽培と製造を行っています。自然は、下記のようなルールのもとにおかれ、
それはすべての活動において原則となります。
・輪作。土地を休ませることによって、養分が再生されます。
・自然な施肥。自分たちの土地で動物の放牧をさせた結果です。
(ガチョウに加え、周辺の飼育家のところからブタ、ヒツジがやってきます。)
動物たちが直接行動することによって、いかなる有害な化学製品の
世話になることなく、除草と施肥の両効果が得られるのです。
製造サイクルは多段階にわかれていて、小麦、大麦、スペルト小麦、
アルファルファ の種まきが一年目に行われます。翌年には、野菜の栽培が
必要となります。3年目、4年目はヒマワリのような植物、低木が好ましく、
これらの植物は一度種を 収穫すると、土に埋め戻されます。腐ったあげく、
大地に貴重な養分を引き渡すのです。収穫後は、ヒツジたちに自由に
草を食べさせます。草は踏みつけられ、排泄物は施肥と土壌を
もとの状態にもどす役割を果たします。続いてガチョウが入ってきて、
同様に施肥を補完し、はびこる雑草を退治していきます。無益な虫や、
害虫さえも捕食します。最後に、畑の中で鼻先で地面を掘り返すのがブタです。
施肥を仕上げ、 さらに昆虫や栽培に損害を与える動物が住めなくします。
そして、またはじめからサイクルが始まるのです。
折りたたむ