2003年、ティエリのカーヴで行われたワインサロンで
はじめてルネと会いました。
その迫力ある風貌に完全にビビっていましたが、
恐る恐る近寄ると「とりあえず飲め」と声をかけてくれて、
ワインをそそいでくれました。
確か2002年のアンジュー・ブラン・レ・ボンヌ・ブランシュだったと
記憶しています。
ワインは「酸と甘み」のバランスが絶妙で、忘れられないほど美味しかった。
どっしり旨味が詰まった存在感のある味わいは、
どことなくルネ本人のイメージとリンクすると思いました。
その事をルネに伝えると、「これがシュナンの本当の力だ。
これが俺のワインの力だ。」とうれしそうに話してくれました。
そして今年2月、フランスで行われた「ルネッサンス・デ・アペラシオン」の
ワインサロンで、久々に彼のブースを訪れました。
まず驚いたのは、どこのブースよりも一番混みあっていたこと。
アニエスとルネのオーラが人を引き付けていると、
そしてみんな彼らのワインに心から惚れ込んでいるんだなと感じました。
ワインは「旨味たっぷりのきれいなワイン」という
表現がしっくりくるような味わいで、
非常に完成度が高い。ブドウの力強さ、凝縮感は当時のままで、
あきらかにきれいなワインへ進化しており、驚きました。
どれも魂揺さぶられるほど、素晴らしく美味しいワインでした。
ワインの進化は彼らが高みを目指し、誠実な仕事をしているからこそで、
その思いがある限り、きっとこれからもモスは進化し続けると感じました。
インポーターのヴァンクールさんの資料より
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