2012年に、引退したあるヴィニュロンが、バルズィー・シュル・マルヌのある、
小さな区画“パルセル”の畑を売ってくれました。
というのも、彼ら二人は15年の間、そこの畑の管理を請け負っていたからです。
厳格なステファニー、想像力豊かなジュリアンの2人の、共通の情熱でもって、
シャンパーニュ・ラ・パルセルは起ち上げられました。
ラ・パルセルでのシャンパーニュ造りにおいて、
全ての作業は二人一緒に行われます。
お互いにプロフェッショナルとして認めあう二人。
剪定、除草、トリートメントなどの、畑での作業はもちろん、
醸造、瓶詰から販売まで、二人で話し合って決められます。
Connigisの畑:0.3ha 2016年購入
1983年代に植えられた、ピノ・ムニエ100%の
ほんの0.4haの畑(Parcelle)から、
シャンパーニュ・ラ・パルセルは始まった。2012年に購入したこの畑は、
ほとんど真南向きの、40度もの傾斜を持つ、
ヴァレ・ド・ラ・マルヌでも西部にみられる地域。
栽培は彼らの経営している、ブドウ畑の管理委託会社の行うとおり、
作業の多くを手作業で行っている。
自然に下草は生え、耕作は定期的に行われる。
小さな庭で飼われている、ヤギ達の排せつ物でコンポストを造り畑に散布。
周囲に生える草花を収穫し、乾燥させて、煎じ薬まですべて自前。
鳥かごを、畑の杭納手に置くことで、害虫対策を試みるなど、
近代栽培技術を知る彼らだが、
自分たちの畑でのアプローチは極めて自然に行われている。
最初の畑自体は購入以前から15年、
委託管理してきたが、2015年に、ビオ認証を取得。
自然酵母醗酵。冬の間中ゆっくりと醗酵は続き、暖かくなってから瓶詰する。
最低2年間、カーヴで瓶熟成。熟練のテイスター達と、
ドザージュの必要の有無をじっくりと検討。フルーツの日に、
デゴルジュマンをし、落ち着かせてからテイスティングをする。
彼ら二人のワインは、真っ直ぐで、エレガントで、
ミネラルを惜しみなく感じさせる。
泡は細かく、洗練されており、グラスの中で14度くらいまで上がってくると、
果実、木の実、そして大海の記憶がよみがえってくる。
アビヤージュも手作業で行う。
1000本のシャンパーニュと、300本のラタフィアを毎年生産している。
2015年4月に、ピノ・グリを植樹し、一部、アルバンヌ、
プティ・メリエもピノ・グリに混ざって植えられた。
2016年7月に、コニジ村に0.3haのピノ・ムニエの畑を購入
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