歴史:ベルナベ・ナヴァーロ醸造所は2000年から、自作したブドウでもって、
かつて作られていたスタイルのワインを造りはじめました。
そのコンセプトのもと、2010年から
“Viñedos Culturales(ヴィニャド・クルトラレス) ”という新シリーズの
ワインが創りだされました。それは自分達の土地の文化や伝統を
再発見しようという主旨によるものです。
私たちの所有しているブドウ畑は独特でとても古いものです。
なかには、自然保護区であり海抜ゼロメーターに位置する
“Mata(ラ・マタ)自然公園”にも指定されている場所や、
海から数キロ離れた海抜700メートルのVillena(ヴィエナ)村の中にある、
Finca Usaldon(フィンカ・ウザルドン)と名付けられた畑もあります。
醸造所のコンセプト(哲学):私たちのベルナベ・ナヴァーロ醸造所は、
土地が与えてくれる恵みを享受し、
その土地に回帰することを目指しています。
その願いをワインの中に込めるということは、
次のようなことだと考えています
― すなわち土地、空、テロワール、文化、
土地に根差した人々、かつて作られたワイン、
既に失われてしまった耕作放棄地、
忘れ去られた小規模生産者、
醸造家たちの技までも反映する、
ワインを取り囲む全てを『遺産』とし、
畏敬の念を抱きながら、ワイン作りに
携わっていくということです。
それがつまりは、『自然回帰』ということなのです。
土壌:石や砂利に覆われた石灰質土壌。除草剤、化学肥料などは使わず、
有機農法を用いています。地質学上で言うと、有機物の少ない花崗岩に
由来する土壌です。
醸造:自然酵母により醗酵。ほとんど人工的な手を加えることなく、
自然な作りを目指しています。造り手は黒子のように酵母を活性化する環境を
整える手助けだけをし、ワインを動かさず、酸化防止剤を加えるのを極力抑え、
濾過をせずにビン詰めしています。
熟成:ワインのタイプにより陶器、樽、
ステンレスタンクでもって異なる期間、熟成を図ります。
訪問すると有機栽培の手本というべき畑を見渡せる庭に迎えられ、
自家製オリーヴと良く合うTsipouro(チプロ)と呼ばれるローカルな
飲み物がごちそうされるでしょう。
生産量:年間平均約20000本
ラシーヌさんの資料より。
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