白ワインの醸造は、ブルゴーニュでは珍しく全体の90%を除梗。
3時間かけて搾汁し、一晩デブルバージュした後で樽醗酵、樽熟成。
新樽率はヴィラージュで25%、プルミエ・クリュで30%を超えるくらい。
熟成中にバトナージュを行う。
赤ワインは完全除梗。
12~16度で4~5日間の低温マセレーションを行った後醗酵。
33度を醗酵温度の上限とし、18~21日間のキュヴェゾン。
ピジャージュ、ルモンタージュ、デレスタージュを組み合わせた抽出を行う。
ムルソーの村名畑シュヴァリエールがこのドメーヌの金看板。
2.5haの面積を所有する大地主で平均して50~60樽を生産している。
区画の中には3つの異なる土壌があり、それぞれ分けて醸造、
最終的にアッサンブラージュし、ミネラル感と
リッチネスの調和したワインとなる。
マランジュの1級畑クロ・ド・ラ・フュシエールは
フュシエールの中にある ドメーヌのモノポール畑。
生育が早く、またストラクチャーの強いワインが出来上がる。
したがって、このクリマではピジャージュの
回数を他の赤ワインよりも控えめにし、
荒々しいタンニンが出ないよう注意を払っている。
若いうちからとっつきやすい一方、熟成にも耐え得るワインを
グザヴィエは目指している。
白は凝縮した果実味とピュアなミネラル感を引き出し、
赤は豊かな果実にキメ細かくシルキーなタンニンを紡ぐ。
モダンさとクラシックな趣きがうまく調和した造りと言えるだろう。
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