★「清純(Cleannes)に、誠実(Honest)であり続ける事」を
モットーに掲げ、2018年にワイン・プロジェクトを
始動させた若き生産者フェラン・ラクルズ。
幼少期よりブドウ畑が身近にあり、
ワインと共に成⻑してきたフェランは、
10代の頃から叔父と一緒にワインを造っていました。
醸造には余計なものは一切加えず、全てをブドウに任せて、
ペネデスのテロワールを表現しつつ、
ピュアなワインを造ってます。
ペネデスは地中海性気候で、様々な地形から
「マイクロクライメイト」の恩恵を受けています。
全体的に乾燥した気候ですが、
降雨量はワイン造りに最適な量を得ることができます。
土壌は”Argilo-Calcaire”(粘土石灰質土壌)。
大昔、土壌に堆積した海洋生物の遺骸や
貝殻が地層化してゆき、
石灰を多く含む土壌が出来上がりました。
豊富なミネラル分を含む土壌ではブドウにストレスがかかり、
ひと粒ひと粒が凝縮したブドウを生み出しています。
醸造においては、「皮」を重視し、
自身で発明した網付き器具を使用しています。
スキンコンタクトでの発酵の最中に
果房を発酵槽の中に沈め、果房の酸化を防ぎ、
皮のタンニックなニュアンスでははく、
エレガントで香り高い味わいに仕上げます。
フェランは葡萄畑では「土壌」を大切にしています。
「土壌はブドウにとっては「家」にあたります。
私たち人間も良い条件の家があれば住みたいと思う。
それと同じで、何の汚染もされていない
健康的な土壌が良いワインを生み出すのです。」
叔父から教わった、「いいワインを造るには、
常に思いやりと信念をもって取り組むことが大切だ」
という誠実さを忘れず、彼の純粋な心と、
ワイン造りに真意に取り組んでいる丁寧な想いが込められています。