畑について
ブドウ畑は、環境の保全に注意を払って管理されています。
1998年にオーガニックに転換し、
ワイン用ブドウ樹、ジュースおよび蒸留酒用の果樹、
羊のための下草を混合栽培しています。
以降、土壌の有機物量と生物多様性が増加しました。
岩がちな急斜面にあるブドウ畑には、
土壌流出を防ぐために下草が繁っていますが、
それは土壌の肥沃化に役立っています。
羊を導入したのは2004年ですが、
彼らは毎年秋になるとうれしそうにこの草を食べます。
ブドウ樹は日光を最大限に利用できるよう、
上枝をきらず、葉をほとんど取らずに
多くはY型Lyreで仕立てています。
そのため完璧に熟したブドウを収穫することができ、
結果的にもたらされる自然な果実味は、
わたしたちのワインの特徴となっています。
地中深くに達するブドウ樹の根から分泌される樹液は、
毛根の周りに生息する微生物の栄養素となり、
土壌の肥沃化に貢献します。
加えて、菌根菌が適切に機能することで、
ワインの構造がしっかりとしたものになり、
テロワールごとの畑の個性を表現することが
できるようになります。
ここアンドローには他に類を見ない
地質学的多様性(砂岩、花崗岩、頁岩、
石灰岩等々)があるのですが、
特にリースリングの畑と3つある
グラン・クリュの畑においては、
その個性をワインの味わいとして表現できています。
わたしたちはアグロフォレストリーの考え方に共鳴し、
2011年に畑の周囲に数百本の木を植えました。
そのおかげで最近の気候温暖化の影響を
最小限に食い止めることができ、
ワインのフレッシュさを維持することができています。
醸造について
ワインの品質はブドウ畑での仕事で決まると
考えており、セラーでの仕事は、
それをどれだけ損なわずに保持することができるかに
主眼においています。
それゆえ、醸造には必要最低限の介入しかしません。
ワインの味をコントロールできる
醸造用ケミカルは一切使用しません。
醸造の一部はステンレスタンクで、
一部は古い木樽で行われます。
一部のキュヴェについては、
2007年よりSO2無添加で生産しています。
キュヴェナチュールは息子のヤン・デュルマンが
2008年より開始し、
2022年現在ほとんどのキュヴェが
キュヴェナチュールでリリースされています。
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