しかし、周囲のブドウ農家たちの状況は変わることなく、
「むしろこの数年で、さらにひどい状況になりつつある」、
と言うマルコ。
「周辺には今でも多くのブドウ畑が残っている。
しかしその大半は放棄地や、放棄される寸前の状態にある。
彼らの多くは自分で醸造をする設備を持たず、
協同組合にブドウを量り売りにしている。
しかし、協同組合で買い取る価格はあまりにも安い。
これでは誰も農業をやろうと思わないし、
続けていくことが出来ない、だから手放すしかない。
イル・ファルネートとして成功するだけでは、
この地域を守る事はできない。
この土地・地域に残っている、
勤勉で誠実なブドウ栽培者たちを支えていかなくては、
レッジョのワイン文化、価値を存続していけるのではないか?」
2020年より周辺の良質なブドウ畑、
栽培農家と協力し始めたマルコ。
健全で高品質なブドウを栽培してもらい、
市場よりも高い価格で買い取る。
そしてそのブドウから、
イル ファルネートと同じ醸造コンセプトでワインを造る。
ワイナリー名は、イル・ファルネートのある周辺地域の
古い呼び名であるRio Roccaリオ ロッカ。
2021年の収穫よりワインがリリースとなります。
自分たちでブドウ栽培をしていない分、
よりリーズナブルで日常に寄り添う
味わいを目指すというリオ・ロッカ。
またもや嬉しいテーブルワインが一つ加わりました。
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