フランケン地方のほぼ中央に位置するビュルツベルクから
下道を南東へ車を30分走らせた
イプホーヘン(Iphohen)という小さな村で
両親はワイン造りと小さな宿を営んでおり、
彼はそのワイン造りをガイゼンハイム卒業後の
2018年から引き継ぎます。
この村には25人程のワインの作り手がいて、
皆で村の周りに500haほどの畑を所有しています。
ヴァイガント家も村のすぐ周りの丘陵地に
約9haの を持っています。
彼に加え両親、両祖父母、
ルーマニア人の従業員の6人で畑を守っており、
すでに全ての畑でBioの認証を取得しています。
彼は一年一年、畑に植物多様性をもたらすため
様々な植物を植え、畑の中をできるだけ
本来のあるがままの自然の姿に戻したいといいます。
畑は 美しい緑に覆われ、
彼の性格を映し出すように大らかで明るい気で満ちています。
ヴァイガント家一番の自慢は全てのブドウが
40〜60年の高樹齢であること。
この樹齢がアンディのワイン造りのスタイルを
しっかりと支えております。
ショイレーベは45年、リースリングは60年、
もちろん愛すべき樹齢40年のシルヴァーナーが
ヴァイガント家の主役であります。
それ以外でも樹齢60年のミュラートルガウは
ドイツでもなかなかお目にかかれないそうです。
2018年と2019年にはシャルドネとピノノワールが
新たに植樹されております。
土壌は全てコイパー(Keuper)と呼ばれる泥土岩。
砂や粘土、炭化物、マールなどで構成されており、
約2億年前にできた岩石だそうです。
この土壌がワインにハーヴを連想させる清涼感、
塩味や白コショウを表現するミネラルやスパイス感、
そしてフレッシュな酸をもたらしています。
発酵と熟成は基本的にはすべて古樽で行われます。
畑や蔵に生きる自然の微生物での自然発酵はもちろん、
すべてのキュヴェが無濾過・無清 澄、亜硫酸塩を含む
一切の添加物の使用はありません。
初ヴィンテージからずっと徹底してきておりますが、
出来上がったワインは、自然の素直さと 美しさ、
彼の明るさを体現しております。
全てのワインにオフフレーヴァ―は
一切ないといっても過言ではありません。
最近ではイタリア産アンフォラと
ジョージア産クヴェヴリも購入し、
クヴェヴリは地中に埋めております。
彼のエキサイティングな探求心が表れています。
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