前の畑の所有者はbioではありませんでしたが、
彼女が買ってからビオディナミに変更。
3年目の2022年からはエコセールも
デメテールも正式にbioとして認定します。
ラッキーな事に1999年からカオールでビオディナミで
ワイン造りをしている大御所
Domaine Cosse Maisonnesuveのオーナー、
マチュー・コス氏の協力を得て始める事が出来ました。
彼のワインは実にエレガントで味わい深いスタイル、
それにヴァレリーの女性的感性が加わったナチュラルワインです。
彼女に質問しました。「何故、ビオディナミを選んだのですか?」
その答えがいかにもヴァレリーらしく
「私にはサプリメントだから、無くてはならない存在だから。」
とてもチャーミングだし、気取りがないし、自然体に聞こえます。
ヴァレリーの買った畑は東側の大陸性気候。
そこの石灰質土壌のマルベックはエレガントで、
重たいマルベックではありません。
ミネラルたっぷりのブドウです。
そして粘土質土壌にはメルロー他の品種を植えており、
半分の畑の植樹は1968年、今VVとして良い味わいを放っています。
半分は1970〜1980年に植えられたブドウ、今、働き盛りです。
私が最初に訪問した2020年9月30日もカベルネフランの収穫でした。
ロワールの方が北なのに、ここ東側のカオールは本当に収穫が遅いのです。
勿論西側のカオールは終わっております。
去年は9月18日から始まりました。ロワールでもとても暑くて、
初めて8月末に収穫を開始した年でした。
なので皆様が思っている東のカオールのイメージはかなり違うと思います。
収穫は25名の収穫者で行いますが、
その収穫日が品種ごとにバラバラになるので、
一部はどうしても機械収穫にならざるを得ません。
そして基本的に全てのブドウは90 ~ 100%をエグラッペします。
そして彼女自身がオノロジストなので、
最後にはSO2を10〜15㎎入れます。
ディオニーさんの資料より
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