それぞれの畑の土壌の個性、
シャルドネというブドウの特性、
そして人的要素のバランスを重視した
ワイン造りを行っています。
空気の流れや日照を考慮に入れた剪定、堆肥、摘芽、
摘葉、さらには 多くの畑における
手摘みによる収穫などを行い、
最善の結果を生 み出せるうように細心の注意を払って
畑と向き合っています。
(通常、Petit ChablisやChablisでは
機械による収穫が多いです)。
またドメーヌでは土中微生物を含む土壌に関わる生物の
多様性を重要視しており、
その多様性を維持するため
除草剤の不使用はもちろんのこと、
雑草は鋤き返しを行い土中 へと還元し、
その種子もその後に芽吹くよう
全てそのままとしています。
病虫害に対しても、 自然由来のもので
これに対処することとしており、
銅や硫黄、そしてビオディナミで用いられている
各種プレパラシオンを使用しています。
ビオディナミそのものに対してドメーヌでは
大きな関心を持っており現在、畑を転換中です。
ビオロジック& ビオディナミに関するアプローチや
人為的な介入のない、
最もナチュラルなワイン造りに関して、
その多くをDomaine de L’Enclosの
Bouchard兄弟から学んでおり、
実際にDomaine de l’Enclosで
従業員としても勤務しておりました。
その縁もあり醸造はDomaine de l’Enclos内の一部を
間借りして仕込んでおります。
ブドウは高い熟度で収穫され
(最高の熟度に達した時に収穫し、厳しく選果)、
振動式選果台での厳しい選果の後、
空気圧式(水平式)圧搾機 でプレス。
「プレスは自分のお腹であると想像して、
食べたいと思うブドウのみを選び、
残りは捨ててしまおう」とのモットーで選果しています。
醸造は天然の温度制御が可能な地下のカーヴで行います。
プレスで得られたピュアな果汁は澱とともに
地下のステンレスタンク
(一部のキュヴェにおいては500Lの樽を使用)へ
重力システムで移動させ、低温でのデブルバージュの後、
温度をコントロールしながら
区画別に発酵・熟成させます。
果汁とカーヴに自然に存在している天然酵母と
各種バクテリアの独自のリズムで発酵が進みます。
もちろん、テロワールを否定するような
補糖・酵母添加といった
人的介入は一切行っていません、
発酵と熟成は人為的な干渉は行わず
「なすがまま」で行われています。
アルコール発酵時のSO2の添加の使用は行わずそ
の他の工程での添加も必要最小限の使用に留め、
その他一切の添加物はありません。
やっとやっと弊社ポートフォリオ内に魅力ある
シャブリの生産者を迎え入れる事ができました。
まだまだ駆け出しの若い生産者ですが
すでに液体の中に彼のコンセプトと
パッションが凝縮されており、
伸び盛りの今後5年・10年先が
非常に楽しみな生産者です。
デイオニーさんの資料より
折りたたむ