彼らのワインを特徴づけるのは、「トゥルノンの花崗岩Granite deTournon」と
呼ばれる特別なテロワールです。
約3億2000年前に起きた中央山塊の造山運動と
地殻変動によって生まれた結晶質岩をふくむ
変成岩が風化した土壌で、そこに植わるぶどうは、
根が非常に深く地中に伸び、
ミネラル分を吸収するといいます。
ドメーヌとローヌ川の間に位置する、
ドゥー渓谷の北側のエターブル・モラン(394〜410メートル)と
エターブル・ラ・フォルシュ(345〜365メートル)の
ひと続きの畑(合計約1ha)は全体がトゥルノンの花崗岩土壌で、
樹齢75~100年の古木のシラーは彼らの宝ものです。
よりローヌ川に近いトゥルノン・シュール・ローヌ村の
サン・ジュストにある1haの畑は、
標高は175〜228mとそれほど高くないものの、
急勾配で、トゥルノンの花崗岩と黄土が半々、
白ぶどうに向いた土壌で、10%が樹齢28年のマルサンヌ、
60%が5年のマルサンヌ、30%が5年のルーサンヌを栽培しています。
畑のぶどうがすべて成木になるまではと、
まずはペットナット・ロゼの「メルシー2016」をリリース。
2017年には、志を同じくする仲間のぶどうで造る
ネゴシアン・ブランド、ラ・タンジェントをスタートさせました。
今回、ドメーヌものとしては、「メルシー2019」に加え、
発泡しなかった(!)2018年の「メルシー」を
スティルワインに仕上げた「ドゥ・リアン2018」(いずれもロゼ)が。
ネゴシアン・ブランドのラ・タンジェントからは、
ボジョレのガメイとガール県のサンソーで造る
チャーイングな赤ワイン「レスキューズ2018」、
そして同じくガール県のヴィオニエ、マルサンヌ、
ルーサンヌ、ミュスカを1週間醸した、
飲み心地のよいオレンジワイン「メトニミア2018」が登場します。
ラベルのデザインも秀逸です。ドメーヌもののは、
画家でもあるパトリシアが、いつも援助の手をさしのべてくれる人たちへの
感謝をこめて「握手」の絵を。
友達のぶどうで造るネゴシアン・シリーズは、
友達のアーティストに依頼した様々な作品をフィーチャーし、
アートシリーズを展開しています。
CROSS WINEさんの資料より
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