マニュエル・デュモラは、18歳の頃に通っていた
農業学校で知り合った
友人の実家がワインを造っていたことから、
家へ遊びに行ったりしているうちに関心を抱きました。
更に、彼自身はワイン生産者の家系の出ではありませんが、
何代にもわたって果樹園を営む家に生まれただけではなく、
牛や鳥などの動物も飼い堆肥も作っていたため有機栽培が
当然といった環境で育っています。
そのため、かなり若いうちから自然栽培、
ビオやビオディナミによるブドウ栽培に
興味があり多くの生産者を訪問、
彼らのワインも30年間にわたり飲み続けています。
その蓄積によって全ての作業は納得できるブドウを
収穫するためにあるべきで、
ただ畑を耕し堆肥を投入するといった
単純作業では決してなく、畑の状態を
注意深く確認しながら行はなければならないと
考えております。
妻のカトリーヌは、農村の経済を発展させるための
コンサルティング業に従事していた2012年、
パトリック・ブージュ
(オーヴェルニュ地方の偉大な生産者として知られる)主催の
ピクニックで友人からマニュエルを紹介されました。
その7ヶ月前に酒屋さんの試飲会で
パトリックだけではなく、ピエール・ボージェ、
ティエリー・ルナールなどの名だたる
生産者のワインを飲む機会があり、
オーヴェルニュ地方のヴァンナチュールに
対して強い関心を抱いていました。
マニュエルと二人でパトリックの蔵を
訪問しているうちに、
研修していたオーレリアン・ルフォーから、
彼の家から遠すぎるため使わない畑を紹介され、
これを借りて始めたのが2013年です。
収穫の指揮は、少しでも傷んだブドウを
迷わず捨てることができる彼女が、
全てを指揮しています。
二人は、ワインの基となるブドウが
最良のものになるよう注力しています。
具体的には、畑を耕す場合は馬で
必要最低限に留めること。
害虫や病気対策としてローリエやミント等を
蒸留して作った芳香性のある水、
オレガノ等のエッセンシャルオイル、
そして亜鉛や硫黄と銅、
いずれも必要最小限の散布に抑えること。
そして収穫量を低く保つこと。
こうして栽培から収穫されたブドウを自然醗酵、
フィルターや清澄作業は行わず、
酸化防止剤をはじめとする添加物も一切加えず、
限りなく100%に近い
「ブドウ果汁だけを原料とした」純粋なワインを
造ることに全力を尽くしております。
ヴォルテックスさんの資料より
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