でも新しいお客様を開拓する為、やっと2012年に公のサロンに出展しましたが、
選んだ地はフランスでなく、イタリアなのです。
面白いデ ビューだなと思いながら、
かえってフランス独特のナチュラルワインの世界でなく、
自分のペースを保てるのかもしれません。
そこで飲んだので余計はっと 魅かれるものがあったのです。
こういうワインはどこで飲んでも人の目を引きます。
Domaine de Bertrand Millet氏の醸造所と畑を購入し、畑の一部はそのミレ氏の畑、
そしてお爺様から受け継いだ畑を含め、全部で10.6ha、
割合は50%シャルドネ、25%サヴァニャン、残りの25%は黒ブドウで、
ピノノワール、トゥルソー、プールサールがあります
その中に87歳でリタイアしたお爺様が1950年に植えて下さったブドウがあります。
お爺様の息子のお父様は農業を選ばず会計士となり、
お兄様もパリで裁判官というエリート家族。
でも二男の彼が農業を選び、お爺様も嬉しかった事でしょう。
そのお爺様の情熱が、今の彼のワインを生み出したのです。
丁度我々は収穫日に訪問となりました。
そしたら何と皆シルバーの方々でゆっくりゆっくり1ヶ月かけて収穫するのです。
まだ若い彼らは収穫者に給 料を支払う事は出来ず、
ご両親のお友達が皆手伝ってくれての収穫という、
とてもAt Homeな感じなのです。
奥様も当然収穫するので、収穫者の 方々のお食事はお母様が作って下さいます。
収穫のスピードのペースは決して速くはありませんが、
その分丁寧に丁寧に収穫します。
なのでこういう 真面目な味わいになるのかもしれません。
印象はMade in JapanかGermanyのような感じです。
こういう面も古き良きブルゴーニュらしく感じるのでしょう。
と、言うよりもしかしたら本当のジュラを知らないのかもしれません。
醸造面からみるとまだまだ個人的には改良したい面もありますが、
この年で、こ こまでのワインを造るのはお見事です。こ
れからどんどん良くなるでしょう。どんどん伸びる醸造家です。
ワイナリーの名前は、畑の白い石灰質粘土土壌から思いつきました。
名前の通り晴れの日は一面真っ白な土壌です。
彼の将来に期待すると共に 毎年の味わいの向上が楽しみです。
是非お試しください。
ディオニーさんの資料より
折りたたむ
過去の取扱いアイテム一覧