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更新日は 2024年 11月 17日 です。
2024年11月 | ||||||
★ドメーヌ・ラ・ボンヌ・ピヨッシュ
●ヴァン・ド・フランス・ロゼ・サ・フェ・リー・レ・ロワゾー 2022
*Vin de France Rosé Ca fait rire les oiseaux 2022 / Domaine La Bonne Pioche
*個性的な味わいのロゼのキュヴェ。
*スモモのニュアンス、柔らかい丸みのある果実は
しなやかに包み込むような優しい印象。
ほんのりタンニンを感じながら
フレッシュ感のある瑞々しい果実の余韻に向かいます。
2024年6月4日試飲
容量:750ml
生産年:2022年
生産国:フランス・南西地方(シッド・ウエスト)
生産者:ドメーヌ・ラ・ボンヌ・ピヨッシュ
葡萄品種:メルロー
2024年11月 | ||||||
★ ラ・ボンヌ・ピヨッシュ
DOMEAINE LA BONNE PIOCHE
★ラ・ボンヌ・ピヨッシュはフランス南西の
アンディヤックにあるドメーヌです。
造り手のヨアン・ルジエは、妻がアメリカ人であったため、
当初アメリカでソムリエをしていました。
そこで、世界中のありとあらゆるワインを試飲したヨハンは、
ナチュラルワインに強く引き付けられていきました。
土地とそこに根差した食、そして自然を愛する二人は、
フランスに戻ってドメーヌを設立。
ナチュラルワイン造りに乗り出したのです。
ヨアンは標準化されたワインにうんざりしていました。
クラシックなものや、居心地の良い場所から抜け出して、
ちょっと変わったワインを消費者に提供したいと考えていました。
そこで、自身の感性のおもむくまま、
そしてブドウが自発的にどうなりたいかに寄り添って
ワイン造りをています。
今回、ヨアンが手掛けたのは
モーザックのペット・ナットとオレンジワイン。
これまでの南西のワインにはないユニークな個性を備えた
ワインが誕生しました。
フランスのシュッド・ウエストのアンディヤックに
ヨアン・ルジエによって2019年に設立されたドメーヌです。
1986年生まれのヨアンは、妻のエイミーが
アメリカ人だったこともあり、
当初はアメリカに住んでいました。
アメリカのワインショップで
ソムリエとして働いていたヨアンは、その間に、
フランス、アメリカ、そして世界各国のワイン、
あらゆる品種のワイン、工業的ワインから
アーティザナルなワイン、ナチュラルワインに至るまで
様々なワインを試飲して、発見する機会に恵まれました。
その時に、知人を通して、
ブルゴーニュでナチュラルワインを造っている
クリストフ・サンティニと知り合いました。
彼からフランスで何が起こっているのかを
教えてもらったといいます。
テロワールに誇りを持ちながら、
AOCを必ずしも崇拝しないヴィニュロン達、
化学物質を一切使わないワイン造りは不可能だと
言われてきたにもかかわらず、
驚くべき方法で遂にそれをやってのけた
ヴィニュロン達。
多くのヴィニュロンが様々なアプローチで
ナチュラルワイン造りをし、
人々はそこで歴史を作っているということを
発見したのです。
そのことを妻に話すと妻は
「わかった、フランスでワインを造ってみよう」と
言ってくれたそうです。
そして、その数カ月後には二人は
フランスに引っ越しをしていました。
フランスに戻ったヨアンは、ブドウ畑を探して、
ロワールやラングドックなどのワインの産地を回りました。
しかし、最終的に自分の育った地方である
ガイヤックに住むことに決めました。
10代の頃のヨハンはガイヤックという産地が
どんなものか知らず、イメージも良くありませんでした。
しかし、ガイヤックでは、辛口の白ワインから甘口まで、
プリムールワインから熟成用の赤ワイン、
酸化的ワインまで、ほとんど全てのスタイルのワインが
造られています。
また、今は世界中でペット・ナットが
もてはやされていいますが、
ガイヤックでは昔からペット・ナットが造られていました。
さらに、ヨアンはガイヤックの地場品種が
どれも個性的であるこにも引き付けられました。
例えば、デュラスはシラーよりも
芳醇なペッパーのアロマを備え、
モーザックはリンゴや洋梨の味わいが
はっきりと感じ取れます。
ヨアンにとってガイヤックは
「隠れた宝石」だったのです。
こうして、2019年にガイヤック近郊の村
アンディヤックに定住したヨアンは、
耕作放棄地だった1haのブドウ畑を譲り受け、
モーザックとブロコル(マルシアックでは
フェル・セルヴァドゥと呼ばれる赤ブドウ品種)を栽培。
ナチュラルワイン造りを始めたのです。
最初の3年間は、ドメーヌの仕事と並行して、
同じガイヤックのナチュラルワインのドメーヌ、
カンタローズで働いていました。
カンタローズとは現在も親交があり、
ワイン造りについての意見交換を頻繁にしています。
また、ミネルヴォワのル・プティ・ドメーヌ・ド・ジミオとも
家族ぐるみで交流があり、
一緒に食事しながらワイン造りについての
見解を語り合う仲だそうです。
ヨアンもエイミーも、ヴィニュロンの
家系の出身ではありません。
しかし、二人とも生活を楽しむ家族の出身でした。
人が食べるものが土地と密接に
関係していることは明らかです。
忘れてしまいがちですが、
ワインは何よりも農産物です。
そして、ワインも「生きているもの」
でなければなりません。
ワインは畑で造られます。
そのためにはブドウ木と一緒に仕事をすることが
何よりも大切です。
また、ヨアンはヴィニュロンの役割は、
土壌を枯渇させないこと、
そして生物多様性を活性化することであると考えています。
なぜなら、そうすることで畝の間に
沢山の花や昆虫が集まってきます。
ブドウ木の代わりに花やハーブ、果物、
生け垣、木を茂らせることは収量の点からは
バカバカしいことですが、そのおかげで、
多種多様な花が咲き、様々な虫が集まり、
豊かな自然の香りが感じられます。
多様性は至るところに存在しています。
ブドウに付着する酵母も生きています。
それは私達にとっても美しいことですし、
心を和ませてくれます。
二人はビオロジックで殆ど全ての農作業を
手作業で行っています。
ブドウ畑での作業は難しく、時間がかかります。
農薬を使わないということは、
畑作業に多くの時間を費やすことになります。
反復的で、近道をしたくなる状況が沢山あります。
しかし、ブドウ木のバランスを保つためには、
1枚の葉が他の全ての葉よりも
優先されるということを受け入れることはできません。
実際、病害を制御するのは非常に困難です。
化学殺虫剤を使用して、生命を破壊するという簡単で
楽な方法を取りたくなるかもしれません。
しかし、土壌を生かす唯一の解決策「つるはし」です。
ヨハンは、この「つるはし」との親密な関係が
とても気に入っています。
シンプルな道具ですが、多くのことを象徴しています。
ハードですが公正な仕事との関係。
そして、農薬を使うような近道をすることは
解決策ではないことを毎日自分に
言い聞かせていたいのだそうです。
そのようなことから、ドメーヌの名前を
『La Bonne Pioche
ラ・ボンヌ・ピヨッシュ』と名付けました。
ピヨッシュとはフランス語で「つるはし」のことです。
ラ・ボンヌ・ピヨッシュと言うと
「正しい選択、賢明な選択」を
意味する慣用句になります。
ヨアンは、このような小規模な家族経営の農場こそが
持続可能な農業であると考えています。
性別に関係なく全ての人にとって持続可能であること。
私達が尊厳と節度を持って仕事から
生計を立てることができるように、
そして、これからもワインが全ての人の
飲み物であり続けるために、
可能な限り介入を少なくするように努めています。
ヨアンは標準化されたワインにうんざりしていました。
クラシックなものや、居心地の良い場所から抜け出して、
ちょっと変わったワインを消費者に提供したいと考えていました。
そこで、自身の感性のおもむくまま、
そしてブドウが自発的にどうなりたいかに
寄り添ってワイン造りをしています。
ヨアンはワインを自分の子供のようなものと感じています。
学校では子供に全てを管理し、修正することを教えます。
しかし、ヨハンは父親の役割は、
子供(ブドウ)がどうなりたいかを教えるのではなく、
子供(ブドウ)が自発的にどうなりたいかに
寄り添っていくことであると考えているのです。
彼の目標は透明性、そして何も加えない
純粋なジューズからナチュラルワインを造ることです。
土着酵母で醸造し、無清澄・無濾過、そして可能な限り
亜硫酸をゼロに近づけること。
添加する場合には、必要最低限の量であり、
その他の醸造添加物は一切使いません。
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