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ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン
ル・カノン・ルージュ・ヤマ・エ・ソー 2023

ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン
ル・カノン・ルージュ・ヤマ・エ・ソー 2023

税込価格¥3,025(税抜き¥2,750)

*Le Canon Yama & So 2023 / La Ggrande Colline Japan

*岡山からの配送料金が入っていない為、
 送料を加算させて頂いております。

*口に含むと梅しそ味のやわらかな味わい。
 軽めの和テイストですが
 少しスモーキーなニュアンスは腐葉土の
 湿った印象も持ち合わせまます。
 余韻は伸びませんが
 気持ち良く味わえるワインです。
 2024年4月27日

*大岡さんのコメント
 グラスに注ぐと、
 色合いは紫がかったルビーのような明るい赤。
 香りは果実味が中心で
 イチゴやクランベリーなど
 赤い果実とともにスミレ、
 森の土のような奥行きも感じられる。
 口に含むと滑らかな舌触りで、
 スルスルと流れていく軽めな味わい。
 ベリーのチャーミングな甘酸っぱさと、
 酸とタンニンのバランスがよい
 調和したミディアムボディの赤ワイン。 
 飲み頃 5年ぐらい。

*品種:カベルネ・ソーヴィニオン 2/3 
    山葡萄 1/3 

 醸造法:ぶどうを丸ごとタンクに入れ、
     21日間マセラシオン・カルボニック。
     タンクに入り葡萄を潰して、
     自然酵母により醗酵。
     3日ほどのマセラシオンのあと、
     垂直プレスで圧搾。
     ステンレスタンクで醗酵、熟成。
 瓶詰め:2023年3月末
 清澄剤、フィルター不使用。
 亜硫酸(二酸化硫黄)完全無添加。
 
 大岡酸のコメント
 初期のル・カノン赤を彷彿とさせる
 軽快な赤ワインです。
 神戸のカベルネ・ソーヴィニオンと
 岩手のヤマブドウのワインになります。
 なぜこのワインが出来上がったかを、
 少し長くなりますがご説明しますので
 お付き合いくださいませ。 
 神戸市北区で樹齢40歳を超す
 カベルネ・ソーヴィニオンを有機栽培に
 チャレンジしれくれた生産者がおります。
 昨年は残念ながら春に雨が多かったため
 べと病にやられ、少ない収穫量と
 なってしまいました。
 その隣の畑には、夏が暑くて
 カベルネの色が入らず、
 引き取り手がいなく、
 収穫されずに畑に残っていました。
 年に数回化学農薬を使っていたため、
 悩みましたが、このまま廃棄させるのは
 あまりにももったいないと、
 収穫を申し出て、
 色が薄い赤ワインを作りました。
 暑さのせいで酸が落ちて
 色が入らないのであれば、
 それを補完する品種と混ぜれば良いのではと
 思い至りました。 
 酸が高くて色が濃い品種といえば、
 ヤマブドウです。
 岩手県野田村のヤマブドウを使用しています。
 親友が震災直後から野田村に
 お手伝いにいっておりました。
 彼から若く有望な移住者が
 山ブドウの有機栽培にチャレンジしている
 ということを聞いておりました。
 彼を応援したい気持ちもあり、
 葡萄を送ってもらって醸造を行いました。
 2023年は秋に好天が続き、
 とても良い葡萄が収穫出来ました。
 これは村の組合の葡萄を使用しているために
 慣行農法になります。 
 ヤマ・ソーヴィニオンという
 ヤマブドウとカベルネ・ソーヴィニオンを
 かけ合わせた品種がありますが、
 こちらはヤマブドウと
 カベルネ・ソーヴィニオンのワインを
 合わせたものなので、
 ヤマとソーというワイン名にしました。 
 神戸の生産者の信頼が得られて、
 2024年から赤の全区画を有機栽培で
 チャレンジしていただけるとの
 連絡がありました。
 とても嬉しいです。
 日本に有機栽培の畑が
 もっともっと増えるといいですね。
 ラ・グランド・コリーヌ・ジャポンさんから。48本

容量:750ml

生産年:2023年

生産国:日本

生産者:ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン

葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニオン、山葡萄

ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン
LA GRANDE COLLINE JAPAN

果物の国で、ワイン用のぶどうを育てる
 私たちの葡萄畑と醸造場がある岡山市北区津高一宮地区は
 「清水白桃」の発祥の地であり、
 「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の
 温室栽培が最初に始まった土地です。
 岡山県のキャッチフレーズ“晴れの国”通りの恵まれた気候と、
 砕けた花崗岩でできた水はけのよい土壌が合わさり、
 果物の名産地として知られています。
 こんなに恵まれた良質の果物を作れる裕福な産地でも、
 高齢化にともなう農業人口の減少が問題になっています。
 村人の平均年齢は65歳ぐらい。
 私たちの子供3人が通う小学校は全校生徒あわせて16人しかいません。
 ここは空港から車で5分、
 岡山駅まで30分という交通の便利な場所であるのにも関わらず、
 このような状況なのです。
 高齢化により耕作できる面積は年々減少します。
 作物を栽培していない農地を荒らさないため、
 皆が草刈りに追われますが、お年寄りが夏の猛暑の中、
 草刈り機を担いでいる姿を見るたびに心がいたみます。
 村の外れでは少しずつ耕作放棄地が増え、
 使われないガラス温室は朽ち果てていっています。
 あと10年したら、さらにこの状況は悪化し、
 農地に戻すのはとても難しくなるでしょう。
 私のところには、「将来ワインをつくりたい」という
 若者からよく連絡がきます。
 フランスでは労働許可の認可が下りづらいのですが、
 労働局に掛け合い、日本の若者に仕事を教え、
 手伝ってもらいながら人材を育成してきました。
 私たちも彼らから学ぶことが多かったです。
 農業を営みたい若者もいるのです。
 ただ、自分のワイナリーを立ち上げるとなると
 かなりハードルが高くなります。
 レストラン業界なら、料理を覚えた若者はシェフになれますが、
 日本のワイン業界は小さいのでワイン造りを覚えても職は少なく、
 自分でワイナリーを立ちあげて独立し
 オーナーにならざるを得ません。
 もちろんそれが彼らの夢でもあるのですが、
 技術に加え、経営センス、
 そしてなによりも資金が必要となります。
 現在日本でワイナリーを立ち上げようとすると
 数千万円から1億円必要だとされています。
 これではやる気がある若者でも独立することは不可能です。

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