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更新日は 2024年 11月 17日 です。
2024年11月 | ||||||
★セッテ
●DOCG ロッソ・ニッツァ・ヴェッキエ・ヴィーニェ 2020
*DOCG Rosso Nizza V.V. 2019 / Sette
*ヴェッキエ・ヴィーニェ(古木)の
バルベーラ主体に造られるニッツア
*柔らか、滑らかな果実にほんのり梅干しのような
優しい果実が広がります。
なんともエレガントなバルベーラ、
溶け込んだタンニンと酸がしっとり染み込無用な綺麗さ。
余韻の長さも心地良い。
10/10/2023試飲
容量:750ml
生産年:2020年
生産国:イタリア・ピエモンテ
生産者:セッテ
葡萄品種:バルベーラ
2024年11月 | ||||||
★ セッテ
SETTE
★Sette セッテは2017年にGino della Porta ジノ・デラ・ポルタによって、
Nizza Monferrato ニッツァ・モンフェッラートに設立された
ナチュラルワイナリーです。
ジノは1973年にローマ北部の小さな村で生まれました。
両親が4.5haのブドウ畑を所有して、
農薬を使わずにブドウを栽培していました。
ブドウは全て地元の他の生産者に売っていましたが、
自家消費用のために少量のワインを造っていました。
そのワインは醸造添加物を使わない、
今で言う「ナチュラルワイン」でした。
このため、ジノは子供の頃から自然と
ナチュラルワインに触れ合う環境に育ったのです。
しかし、1999年に父が逝去。
実家から遠く離れた場所に住んでいたジノは、
やむなくブドウ畑は売却してしまったのです。
大学で現代文学を学んだジノは、
2003年までピサでコミック・ショップを経営していました。
その後、小さなナチュールの造り手のワインの
マーケティングとブランディングの会社を設立。
レ・ボンチエやカッペッラーノ、マルコ・サーラ、
イ・マンドルリなどのコンサルタントとして活躍していました。
しかし、2017年のある日、ニッツァ・モンフェッラートを訪れたジノは、
あるブドウ畑を見て一目で恋に落ちたのです。
その畑は、丘陵の南斜面に位置し、
樹齢25年から80年に達するバルベーラ主体の素晴らしい畑でした。
⾧年、他のワイナリーのために働いてきましたが、
自分自身でブドウを栽培してナチュラルワインを造るのに
適切な時が来たと感じたそうです。
こうして、ジノは友人であり、共同経営者である
ジャンルカ・コロンボ(バローロで自身のワイナリー経営)とともに、
セッテを設立したのです。
セッテはジノの中で湧き上がってきた創造的なプロジェクトです。
新しい道を探検すること、新しい挑戦への興奮、
そして新しい場所で自然と地球に貢献したいという
願望から生まれました。
セッテでは、2017年に実験的に醸造を行った後、
完全経営の初年度である2018年からビオロジックで栽培を行っています。
土壌の浄化と再生を助けるために畑にはアブラナ科の植物を植えました。
さらに、土壌の複雑さと活力の増大を促し、
侵食の防止にも取り組んでいます。
2020 年からはビオディナミも導入しました。
セッテのブドウ畑は、この地域では数軒程度しかない、
背の高い樹木と果物の木がある希少なブドウ畑です。
将来的には、このようなアグロフォレスティエールの植生を増やし、
ブドウ畑に40種類以上の地元の果物や背の高い木を植える計画です。
栽培面積は7haで、17の細かい区画に分かれています。
栽培品種はバルベーラがメイン( 5.2ha ) 、
その他に、モスカート(0.675ha)、グリニョリーニョ(0.45ha)、
シラー(0.3ha)、カベルネ・ソーヴィニョン(0.3ha)、
アルネイス(0.075ha)を少しずつ栽培しています。
そもそも、ジノはバルベーラに深い愛着を持っていました。
なぜなら、彼が自分自身でワイン造りをしたいと初めて感じたのは、
トリンケーロのヴィーニャ・デル・ノーチェを味わって
感銘を受けた時のことだったからです。
現在のセッテの畑を購入したのも、
畑のバルベーラの美しさに惹かれたからでした。
もちろん、ヴィーニャ・デル・ノーチェとセッテの畑とは、
テロワールもワインの個性も異なりますが、
ジノは、トリンケーロのヴィーニャ・デル・ノーチェと、
そしてカーゼ・コリーニのバルベーラが、
ピエモンテで造られる最上のバルベーラであると考えています。
そして今でも二人を尊敬してワイン造りをしています。
ニッツァ・モンフェッラートは非常にユニークなテロワールで、
ランゲよりもエレガントで酸と深みがあるバルベーラが
生まれると言われています。
セッテの畑はDOCG Nizza域内にあるため、
バルベーラで造る赤ワインは全てニッツアで
リリースすることができますが、
セッテでは畑の最上のバルベーラの区画から
造られるキュヴェのみをニッツアでリリースし、
その他のキュヴェは格下げして、
バルベーラ・ダスティとしてリリースしています。
また、若木のブドウはロゼに仕立てたり、
エントリー・レンジのキュヴェにブレンドしています。
ジノは、モスカートの名手エツィオ・チェッルーティとも
交流があり、友人だそうです。
彼のドライ・モスカートが大好きで、
自分でもドライ・モスカートを造りたかったジノは、
醸造について彼に教えを受けに行ったそうです。
また、セッテの共同経営者であるジャンルカ・コロンボは、
大学時代にロレンゾ・コリノ氏と一緒に共同で
論文を執筆した間柄だそうです。
セッテが目指しているのはナチュラルワインでも、
揮発酸が高かったり、過度の酸化といったオフのない、
テロワールを表現したファインワインです。
現在生産しているキュヴェは全部で7種類。
若木のブドウからリッターボトルの
ヴァン・ド・ソワフも造っています。
セッテのワインは、エチケットもアーティスティックで、
デビューと同時にヨーロッパで人気が爆発。
デンマーク、スウェーデン、オランダ、ドイツ、フランス、
ベルギー、オーストラリアなどに輸出されています。
ヴァン・ド・ソワフの2 種類のキュヴェ以外のエチケットは、
ジノの友人であるアーティスト
Arianna Vairo アリアンナ・ヴァイロによって、
ジノの人生のインスピレーションである水をモチーフに描かれています。
バルベーラとニッツアには、水の中にある7 つの石が、
その他のキュヴェには海の生物が描かれています。
ワイナリー名のSette セッテ(イタリア語で数字の7 を意味する単語)は、
錬金術の用語に由来しています。
セッテとは「創造的な人」を意味します。
到達したい目標、新しいプロジェクトをあったら、
すぐに行動したくなってしまう人のことです。
ジノ・デラ・ポルタとジャンルカ・コロンボの二人は
まさにこのような性格でした。
二人は生来の好奇心に動かされて、セッテを設立して
新しいチャレンジを始めたのです。
また、錬金術におけるセッテには父も母もいません。
このため、地元の人達のように家族から継承した伝統もありません。
二人は誰にも、地元の慣習にもとらわれず、
自由に自分達の道を歩んでいるのです。 インポーターのVIVITさんの資料より
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