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更新日は 2024年 11月 17日 です。
2024年11月 | ||||||
★アクセル・ドモン
●ヴァン・ド・フランス・ブラン・シアン・ダレ 2020
*Vin de France Blanc Chien d'Arret 2020 / Axel Domont
*ふっくらとしたジャケールらしい
枯れ草や青みのある清涼感が嬉しい。
心地良い果実の熟成に旨味も備え、
ミネラル由来のほんのり塩気を感じる旨味が
程良い液体のボリューム感と共に
フィニッシュまで続きます。
8/3/2022試飲
生産年:2020年
生産国:フランス・サヴォワ
生産者:アクセル・ドモン
葡萄品種:ジャケール、ルーセット
2024年11月 | ||||||
★ アクセル・ドモン
AXEL DOMONT
★地域:Savoie サヴォワ
地区、村:Les Marches レ・マルシュ
醸造・栽培責任者:Axel Domont アクセル・ドモン
HomePage:https://www.instagram.com/domontaxel/
ワイナリー・造り手について
アクセルは青年期の大半の情熱を自転車に注ぎ、
12年間の本格的な競技人生を送ってきた。
そのうちの7年間は、ワールド・ツアーチームに所属しプロとして活動し、
ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、
ブエルタ・ア・エスパーニャといったグランツールに何度も出場した。
と同時に彼の人生で常に重要な位置をしめていたのは、
美食と良質なワインであった。
2020年に自転車競技人生から引退した折にネゴシアンを立ち上げ、
ブドウ栽培とワイン醸造へと向かったのは、
彼にとってごく自然な成り行きだった。
ワイン造りへと本格的に意識が向かっていったのは、2019年のこと。
レース中に大きな転倒事故に遭い、
長い入院生活を余儀なくされていたことがきっかけで、
入院中にブドウ栽培と醸造の通信授業を受ける。
アクセルの生まれはヴァランスだが、
競技チームはサヴォワが本拠地だったことから、
サヴォワはアクセルにとっても旧知の土地であった。
退院後、サヴォワのドメーヌ・ド・コート・ルース
(デメテール認証)で研修する。
オーナーのニコラとマリエル夫妻とは研修終了後も良い友人関係にあり、
現在も彼らのブドウ畑で従業員として働きながら、
自身のワイン造りを進めている。
2021年夏、ようやくサヴォワ地方のレ・マレシュ村に移り住み、
セラーも購入することが出来た。
2022年現在、購入する畑を探しているが、
サヴォワでは1ha当り5万ユーロが相場だそうで、決して安くない。
0.25haのジャケールの畑を購入し、
0.18haの畑を友人から借りることが出来たが、今後も畑探しは続けていく。
セラーから近くて、できればビオロジック栽培されていた畑を探している。
いずれにしても、サヴォワは細くて曲がりくねった山道が多く、
畑への直線距離は近くても毎日通うには遠いとか。
特徴的なデザインのエチケットはリヨンに住む友人の作で、
一筆書きでとお願いしたもの。
畑・栽培について
「僕にとってワイン造りは、可能な限り
純粋なブドウ果汁を得ることであり、
その果汁こそがブドウが育ったテロワールや
ミレジムを反映する」と、アクセル。
この理念を実現に近づけるため、
購入するブドウの栽培はビオロジックやビオディナミ農法に限り、
自身で収穫を行っている。
2022年に2区画を取得することが出来たが、
ドメーヌ・ド・コート・ルースでの畑仕事を優先させるので、
自分の畑への時間が多く取れない。
焦らず少しずつできることを増やしていく、とアクセルは話す。
◆グラン・プネイ(Grand Peney)
プネ山(1365m)斜面の区画。
標高600m東向き、0.25ha、100%ジャケールが植わる。
2022年2月に購入することが出来た。
一帯の畑の中で一番標高が高い畑で、面白いワインが期待されるが、
全オーナーは除草剤が大好きだったようで、
理想的な状態の土ではないし、
若い木の剪定も酷いので畑の本領を発揮させるには、
数年がかりの作業になるだろう。
ジャケールは比較的樹勢の強い品種でもあるので、
5年ほど経てばよいブドウが取れるようになるだろうと
アクセルも考えている。
◆サン・タンドレ(Sant’Andre)
平地、0.18ha、100%ジャケールが植わる畑で、
購入したかったが金銭的に難しく、2022年3月から借りることに。
剪定もまだの畑だったので、駆け込み剪定で3月末は大変だったそうだ。
ビオロジック栽培を始めて2-3年は経ている。
周囲三辺が林に囲まれた、静かな雰囲気の畑。
セラー・醸造について
初VTの2020年は、ドメーヌ・ド・コート・ルースの片隅を借りて醸造。
その年は周囲の3軒の栽培家からブドウを購入し、
フィルターを通さず、瓶詰め時の亜硫酸添加はしたが、
それ以外の介入を控えるワイン造りを目指している。
2021年VTからは入手したセラーで醸造を始めたが、
5年間使われていなかったため、
セラーは掃除や改装が必要な状態。
アクセル本人は白ワイン好きで、
赤ワインも軽やかなスタイルを目指すが、
色は薄くても味がしっかり整っていなければならない、
と考えている。
気負いのないアクセルの性格を映し出すワインは、
滑るような飲み心地で、
2020年VTのアルコール度数は白赤とも11%前後と、
近年のワインとしては非常に低い。
といっても、青みや未熟感がつよいわけではなく、
不思議なテクスチャーが持ち味です。
ラシーヌさんの資料より
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