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更新日は 2024年 11月 17日 です。
2024年11月 | ||||||
★アン・ベル・リー
●サントネイ 2009
*以外とシャープな印象でス〜ッと体に染み込んでくるミネラルが印象的。
キリッとした酸が緊張感をもたらしてくれます。
生産年:2009年
生産国:フランス
生産者:アン・ベル・リー
葡萄品種:シャルドネ
2024年11月 | ||||||
★ アン・ベル・リー
MAISON EN BELLES LIES
★生化学者であったピエール・ファナル(写真左)は、
1985年からビオディナミを学び、
2003年に生化学者を辞めたのをきっかけにワインの世界に入る。
2005年にディジョンでDNOを取得、
ジャン・ルイ・トラペやエマニュエル・ジブローなどのドメーヌを経て、
2009年、共同経営者のクロード・ビュラ(写真右)他4人の出資者を募り、
サントーバン村でメゾン・アン・ベル・リーを立ち上げる。
2009年、58歳にして初めてメゾン・アン・ベル・リーを立ち上げた
ピエール・ファナル。 立ち上げたばかりのワイナリーとは思えない、
いきなり度肝を抜くような高品質のワインに
衝撃を受けたのを今でも覚 えているが、
最初にカーヴを訪問し彼に初めて出会った時は、
物腰が柔らかく、どんな質問にも理路整然と受け答える彼を見て、
てっきり昔からワイン生産に携わっていた人だと思っていた。
でも、実際の彼の経歴を聞いてビックリ!
彼は52 歳まで化石燃料を研究する生化学者であり、
また一方で、パリ、ディジョン、マコンでモード服や装飾品を扱う店を展開する
経営者でもあり、職業自体はワインとは全く接点がない、
面白い経歴をもった人だった。
以前からワインの一愛好家で、2003年にワインの世界に飛び込む前から、
もうすでにアマチュアにしてワイン造りの経験が豊富で、
特にビオディナミに関しては、実際にフェルムを買ってビオディナミを取り入れた
酪農やチーズ造りを8年間実践したり、
また、ミュールーズにある大学で3年間アントロポゾフィーの客員研究員として
ビオディナミの研究に参加するなど、当時のビオディナミワイン生産者顔負けの
深い知識と理解を持っていた。
彼は、ディジョン大学の DNO(フランス国家醸造士)の資格も持っているが、
すでにワイン造りに造詣のあった彼にとって、
学校は単にディプロムの取得ためで、在学中はむしろビオディナミを実践する
ジャン・ルイ・トラペやエマニュエル・ジブローから学ぶことが多かったそうだ。
2009 年、5人の出資者を募り、晴れて念願のドメーヌを
立ち上げることが出来たピエール。
今のエチケットのデザインには、何と彼の立ち上ゲ当初の夢が
託されているそうです。
ピエール曰く「メゾン・アン・ベル・リー』
は2009年当初何もないところからスタートした。エチケットのデザインは最初、
クラシックなものにしようか迷ったが、ワイナリーの家系でない我々が
守りに入っても意味がないと皆の意見一致から
最終的にAbbaye de Fontenay(ディジョンの北80kmにある
世界遺産登録されたシトー派の修道院)の7つの窓のデザインから取った。
このエチケットには、ひとつに、
シトー派の僧侶の修道院=ブルゴーニュワインというイメージと、
もうひとつには、上3つの窓が天すなわち神、
そして下4つの窓が地上すなわち人間を意味し、
これはビオディナミの基本理念の『現象を良く観察し熟考しそれから行動せよ』
にも通じる。また、『天=地』で、奉仕をした(働 いた)ものが
天に通ずるという意味もあり、我々が目指す天すなわちグランクリュ獲得という
思いも託されている」 とのこと。
彼が現在ワイン造りで最も大切にしていることは、
「ワインの味わいの中から葡萄のアイデンティティーを見つける」ことです。
彼は元生化学者だけあって、2009年のスタートから
毎年細かく醸造過程のデータをとっている。
たとえば彼は、収穫数日前から葡萄を毎日食べ、
外見や種の色、皮の厚み、酸の具合、苦み、味わいなどを細かくノートに記す。
そして次に、収穫時に圧搾した葡萄のジュースの色や味わいも
細かくノートに記す。
醸造中のワインも温度の変化、味わい、還元の有無などの
テイスティングコメントをノートに記す。
そして、最後に出来上がって瓶詰めし終わったワインの中から
その葡萄の持っているアイデンティティーを探し出す作業を根気よく行っている。
彼は言う、「ワインには必ずその年の葡萄の味わいが必ずあるはずで、
この分析作業により、自分の醸造方法できちん と葡萄本来の持つ
アイデンティティーが引き出されたかどうか確認することができる。
もし、ワインに葡萄本来の味わいが見付からない場合、
それは私が醸造の過程で不自然な何らかの手を加えた証拠となる」と。
この詳細データを毎年積み重ねることによって、
彼は収穫のタイミングや醸造方法など、テロワールが持つ最高のポテンシャルを
各ワインに反映することが出来ると確信している。
もうすぐ60歳になる人間には思えない、
積極性とダイナミックで鋭い感性を持つピエール・ファナル。
新星ワイナリーではあるがもうワインのレベルは超一流をしのぎます。
インポーターのヴァンクールさんの資料から。
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