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更新日は 2024年 11月 17日 です。
2024年11月 | ||||||
★グザヴィエ・マルシェ
●ヴァン・ド・フランス・ルージュ・エリクシール・ド・ロング・ヴィ NV2016 NV(2016)
*野村ユニソンさんの試飲コメント
エッジに若干のオレンジ色が掛かったガーネット色。
香りは抜栓直後は若干還元していますが、
スワリングして2〜3分で気にならなくなります。
スミレやリコリスの様な丸みのある
フローラル&スパイシーな香りに、
ラズベリーやプルーン、干しぶどうの様な過熟した果実や
コンフィチュールっぽいニュアンスを感じられます。
全体としては艶っぽく色気あるアロマに覆われ、
味わいは瓶熟成により、
本来あるタンニンが非常に練れた状態に変化しており、
全く引っかかりがなくスルスルと喉を通り過ぎていきます。
果実の強さというより、フランが本来持っている酸と
ミネラルを強く感じさせる味わいで、
カベルネ・フラン特有のピーマンなどの
ベジタルな風味は感じさせず、
湿った木や土などの野生的な風味や苔桃のような、
滋味深い柔らかで瑞々しいピュアな果実を感じさせます。
赤身の肉やブリーチーズの様な柔らかいチーズとの相性が良く、
更なる膨らみを感じさせる味わいに昇華させてくれます。
生産年:NV(2016)年
生産国:フランス
生産者:グザヴィエ・マルシェ
葡萄品種:カベルネ・フラン
2024年11月 | ||||||
★ グザヴィエ・マルシェ
XAVIER MARCHAIS
★・ほぼ全てのボトルがラベル不良・ボトル汚れなどあり
・シュナン・ブランを用いた多くのキュヴェがジュラワインや
シェリーを思わせる酸化のニュアンスあり
・厳密な濾過をしていませんので澱(おり)も多数見られます。
ということで、基本的に外観を気になさるレ・シャン・リーブル
お客様や澱などが気になるお客様、
シェリーを思わせる酸化のニュアンスがレ・シャン・リーブル
苦手な方にはおすすめしません。
辛いワインです....が!
ワインの「中身にのみ」興味のあるお客様には、
猛烈におすすめしたい造り手であり、
ワインたちであります。
先祖代々のワイン生産者というわけでなかった彼が、
自然と向き合う仕事、
その向き合った分だけ結果が
返ってくる仕事としてヴィニュロン
(ブドウ・ワイン生産者)へと転身を果たします。
その彼が選んだ土地は、今や様々な若手生産者が
自然派ワイン造りをスタートさせ、
才能ある造り手たちがひしめき合う
ロワール地方のアンジュ地区。
テロワールや畑の取得しやすさ、
シュナンという品種のポテンシャルから
この土地を選んだと言います。
もちろん、自身の代からワイン造りを
新たにスタートさせるというのは
容易な挑戦ではありません。
畑の取得や設備などには
ある程度まとまった費用がかかりますし、
ワイン造りを始めても
最初の収入が得られるのは数年先。
グザヴィエも例に漏れず、
貧しい中での挑戦となりました。
しかし彼は、アンジュの他の
どのワイン生産者にも類をみない個性と
可能性を秘めたワインをいきなり
生み出してきました。
栽培の段階において、
ブドウのポテンシャルを徹底的に
高める事が全てと考える姿、
そして醸造の段階では、ただただストレートに
そのブドウの魅力を引き出したいと考え、
人為的な介入を避ける姿は、
ボジョレーの巨匠フィリップ・ジャンボンの
姿と重なります。
また生み出されるワインの多く
(例外は、シュナン・ブランから造られる
ヴォルプテとカベルネ・フランから
造られるロング ヴィ)は、
ジュラのヴァン・ジョーヌやサヴァニャンを
思わせるような酸化のニュアンスがあり、
と言って酸化が強すぎて
飲みづらいというわけでもなく、
凝縮感のある果実味と絶妙のバランスを保っています。
収量も極限まで抑えられ、
アルコール度数も高めながら全くその度数の高さを
感じさせない清涼感もあります。
まさにフィリップ・ジャンボンのワインに通じる
飲み心地です。ジャンボン以外で言えば、
同じアンジュのシャルロット・バテの
ワインなどとも共通する雰囲気を
感じることができます。
いずれにせよ、攻めきったワインだけが到達できる、
ちょっぴり危険だけれども唯一無二の個性と
飲み心地を備えたグザヴィエのワイン。
しつこいようですが、
「中身にのみ」興味ある限定ですが
お試し頂ければと思います。
ちなみに今回のラベル不良の理由は、
彼のある種のこだわりが発端と想像しています。
システムエンジニアから転身したにもかかわらず?
現在の彼はスーパーナチュラリスト。
畑での耕作も馬で行い、
圧搾機も木製のマニュアルで行うもの、
栽培・醸造で電気を使う場面と言うと樽から
ボトルに移すためにポンプを使用するくらい。
エチケットも手貼りな上に、
地元の小麦から作られた糊を使用するという徹底ぶり。
そんな彼ですが、今年の冬に訪問した段階では
フランスでも知る人ぞ知るという存在。
幸運にも早い段階で出会うことができた事もあって、
ストックしているワインを
ある程度まとまった量発注しました。
想像するに、これほどのまとまった量の
発注を受けた事が
それ以前にあまりなかった彼が、
必死にエチケット貼りを行った際に糊が
乾ききる前に箱詰めしてしまい、
それが今回の大量のラベル不良に
繋がったのではと思っております。
インポーターの野村ユニソンさんの資料より。
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過去の取扱いアイテム一覧
https://www.sakemorita.com/old/xaviermarchais_a.html