おもしろワインや もりたやのホームページにようこそ!
144-0046
東京都大田区東六郷2-9-12
MAP
電話 03-3731-2046
e-mail sakemorita@nifty.com
営業時間 AM 12:00 〜 PM8:00
実店舗の定休日 日曜、月曜日
■は定休日です。
■は午後2時頃からの営業。
*ホームページからのご注文は常時受け付けています。
更新日は 2024年 11月 17日 です。
2024年11月 | ||||||
★エリオーリ
●IGPネグレット・マイオルス 2017
*無骨さも含め、なぜか懐かしさを感じながら 可愛らしさのある味わいです。 詰まった果実感と中盤からの香ばしさ、
フニッシュには冷涼さも出てきます。
不思議な味わいなのです。
ネグレット10%
樹齢20年。
コッリ ボロネーズィとしてもっと古い記述の残るブドウ1300年〜)。
栽培が非常に困難で、現在ではほとんど残っていない希少なブドウ。
果実の十分な成熟を待ってから収穫 (10月下〜 〜)。除梗し、
果皮とともに30日程度開放式の木樽にて醗酵。
その後 700Lの木樽に移し12ヶ月の熟成。ボトル詰め後約6ヶ月の熟成。
アリオンサと同じく、この土地で栽培されていた黒ブドウ。
しかし収穫量の少なさ、酸の高さ、そして一番の理由といえる糖度の低さから、
同様に栽培されなくなったブドウ。
しかし本質は「糖分が上がらないのではなく、
樹に合わせた収穫量・収穫時期にあっていないだけ」といいます。
アリオンサと同じ強くも美しい酸を持ち、
猛暑の年でも糖度が上がりすぎない、絶対的なバランス感。
そして独創的な果実味、香りは熟成によって素晴らしい状態へと昇華する。
そして高い酸とアントシアニンは、
ワイン自体が酸化への耐性にもつながると話すジョルジョ。
収穫からボトル詰めまで、ほとんどSO2の添加を行わずとも、
健全な状態が保てることにまたもや驚かされます。
詰まった濃密な果実は、剛健な酸によって非常に軽やか、
そして果実由来の複雑な香りと、甘みを感じるほどに熟れたタンニン。
とても興味深いブドウであり、このように個性を尊重した造りに
改めて驚かされるワインだと思います。
4/10/2020試飲
抜栓直後は硬い印象でしたが
丸く詰まったイチジクやカシスの様な液体は
口の中で転がしていると甘みを感じる杏やミネラルが交互に踊り出し、
紅茶の複雑さや香ばしさに冷涼さも出てきます。
いとも不思議で魅力的なバリエーションのある表情を楽しめ、
フィニッシュはドライで可愛らしさも感じます。
懐かしさも含め深い味わいです。
インポーターはエヴィーノさん 11本
生産年:2017年
生産国:イタリア
生産者:エリオーリ
葡萄品種:コー、ガメイ(ヴィーニュ・フランセーズ)、ガスコン
2024年11月 | ||||||
★ エリオーリ
ERIOLI
★モデナとボローニャの中間に位置する町ヴァルサモッジャ。
ゾーンとしてはボローニャであり、カベルネやメルローといった国際品種が多く、
DOCでも9種類のうち6種類が国際品種という環境。
現当主であるジョルジョ・エリオーリは、音楽や絵画など多彩な才能を持ちながらも、
祖父の始めたワイナリーを1989年より引き継ぎワイン造りを続けてきた。
畑はサモッジャ川の右岸、豊かな体積土壌が中心で、
粘土質、砂質、砂利など多様性をもち、複雑に混ざり合った土壌でもある。
近年ビオディナミ式の栽培方法を取り入れた、
自然環境を尊重した栽培を徹底している。
さらに銅と硫黄、ボルドー液の使用を嫌い、
2019年は一部の区画で完全不使用での収穫までたどり着いた。
栽培しているブドウは地域を代表するピニョレット(グレケット)、
そして今はほとんど栽培されなくたった白ブドウのアリオンサと黒ブドウのネグレット。
どちらも1300年代よりこの地域で栽培されていた記録がある。
アリオンサは果皮がとても厚く酸が高い、
そして結実量が悪いため自然と収穫量が下がってしまう特徴がある。
ただ、その豊富な酸は標高のないこの土地合っていて、
その酸を生かしてエレガントなワインやスプマンテなどにも向いた
ブドウが収穫できるという。
ネグレットも同様に酸が高いが、糖度の上がりにくいブドウでもある。
結実量の少なさや糖度の低さ、こうした、ある意味「非効率なブドウ」は、
生産効率の高い国際品種に取って代わられた時代背景があると話すジョルジョ。
「ボローニャの平地でブドウを栽培することは、単純に考えれば非常に簡単。
土地も肥沃で収穫量も望めるけれど、そこにはクオリティは存在しない。
しかし、ピニョレットをはじめ本来この土地で栽培されていたブドウ品種は、
この肥沃で豊かな土地から、高品質なブドウを収穫するために存在してきたんだ」。
その言葉通り、ボローニャ古来のブドウを栽培するエリオーリ。
しかし、その本質的な素晴らしさは「土着品種」という言葉では片づけられない。
周囲の一般的なワイナリーと比較して圧倒的に違うのは「収穫時期の遅さ」、
つまり樹上で最大限の成熟を待つこと。
周囲では近年の暑さも8月下旬~9月中旬には
ほとんどのワイナリーで収穫が終わっているというのに、
彼が始めるのは9月中旬以降、特にピニョレット、カベルネ・ソーヴィニヨン、
ネグレットについては10月下旬まで樹上で成熟を待つ。
醸造については非常にシンプル、木樽やセメントタンクを用いて
培養酵母や温度コントロールなどを行わずに、
果皮につく自然の酵母が活動するのを待ち、時間をかけた醗酵を行っている。
根本的にブドウに不要な手を加えたくないジョルジョ。
樽の移し替えやボトル詰めにポンプは使わず重力を利用して行い、
SO2の添加についても極少量に抑えている。
また、彼の考えでは熟成に費やす時間が最も重要と考え、
シュール・リー(オリの上で熟成)状態での長期熟成を行い、
すべてのワインはオリ引きの回数が極端に少ない。
中でもピニョレットは5年以上の熟成期間にもかかわらず、
オリ引きはたった1回しか行わない事に驚かされます。
オリとともに長い熟成期間を取り、十分な熟成を経てワインをリリースする。
中でもピニョレットについては収穫から6年という長い時間をかけてリリースされる。
ピニョレットらしい親しみやすさを持ちながらも、香りと繊細さ、
何よりも熟成香を纏った素晴らしい状態。
しかし、「周囲の造り手のピニョレットと味わいが違いすぎる」という理由から、
DOC認定を通らなくなってしまったというジョルジョ、、、。
そのため、ワイン名はグレケット ジェンティーレ(ピニュレットの別名)となります。
彼曰く「すべてのワインは自分が好きで、美味しいと思えるものを造るんだ。
それがDOCを通らなくても大きな問題じゃない。
人と違うことを恥じるのではなく、自分自身が納得したものを造る、
表現することの方が楽しいじゃないか?」土地の伝統や背景を尊重しつつも、
その畑、醸造での徹底したこだわりを持ち、
時間を費やして生み出される最高のピニョレット。
これほどの造り手と出会えたことに心から感謝し、
彼の魅力的なワインをぜひ知っていただきたい、素晴らしい造り手の一人です。
インポーターのエヴィーノさんの資料より
折りたたむ
過去の取扱いアイテム一覧
https://www.sakemorita.com/old/erioli_a.html