★ドメーヌ・ドミニク・コルナンはブルゴーニュの南端に位置する
マコンのシャントレ村に本拠地を構え、
10haを所有する家族経営の生産者です。
1982年より畑仕事はしていたものの、
母親から「ワイン造りよりエンジニアになれ」と
言われ続けていたため、ドメーヌ元詰ではなく、
マコンの組合にブドウを売っていましたが、
徐々にワイン造りの素晴らしさに目覚め、
徐々に組合への販売を止め、元詰を始めました。
「組合に売っていた頃は栽培だけで、
醸造に関わっていなかったから、醸造を学ぶ際には先入観なく、
オープンな感覚で学ぶことが出来たよ」と
屈託のない笑顔で話すドミニクは、
教えを受けた重要人物を2人挙げています。
「特に重要だったのは、Andre Porcheret (アンドレ・ポルシュレ) と
Roland Masse (ローラン・マッス) だ」
2000年までオスピスの醸造責任者だったポルシュレと
その後継者ローラン。
この繋がりから、ドミニクはオスピスとの関わりあいを深めていきます。
「アンドレとローランは、本当の意味でブドウが完熟してから
収穫することの重要さを教えてくれた。
ポテンシャルアルコールが
14%(ただアルコールだけが高いワインと言う意味)でも意味は無い。
とにかく重要なのはブドウの熟度とバランス、フィネスだ」
イギリスのデキャンター誌で5つ星を獲得した生産者として知られ、
1997年以来オスピス・ド・ボーヌのプイィ・ フュイッセ畑の
責任者を努める実力者(Pouilly Fuisse Cuvee Francoise Poisart)。
ちなみにオスピスの仕事はメタヤージュ契約な為、
ドミニクの好きなように造っているそう。
なお、自らの畑は2003年に1haだけ実験的にビオディナミを採用してから、
年々拡大し、現在では10ha全てで
ビオディナミを採用してワイン造りを行っています。
野村ユニソンさんの資料より