★新井さんの資料から。
南仏に飛びっ切り凄い女性がワインを作り始めました。彼女の名前はYoyo。
本名はMme.Laurence Manya Maillol、でもニックネームがヨヨなので、そのままワイナリーの名前にしちゃいました。
1969年11月9日スペインの国境沿いのPerpignan生まれ、現在40歳、2児の母であり、
たった1人で女性の身でワイナリーを2005年に立ち上げました。
しかし最初の2005?2006年の2つのビンテージは前の所有者が化学肥料を使っていたので、
葡萄栽培だけにして農協に葡萄を販売、そして3年目の2007年からワインを作り始めたのです。
その生産量はわずか3000本、この2007年は購入出来ませんでしたが2年目のリリース2008年は4500本に若干増え、
やっと少しだけ日本に入ってきました。
もともとアパレル関係の仕事をしていたキャリアウーマン。パリで営業の責任者として、
ニューヨークやロンドンと世界各国を飛び回り、10年ほど自分の時間などなく仕事仕事の毎日でした。
それだけ責任も重いポジションであったんです。出張中、フランス人でニューヨークに赴任中の銀行マンのフィリップと出会い、
パリ⇔ニューヨークと離れていても、お互いどっちかが飛行機で週末に駆け付けるといった大恋愛を経て、
フィリップがパリに戻ってきたのをきっかけに結婚。長男が生まれても乳飲み子を抱えてYoyoは仕事を続けました。
御主人がドイツに赴任になったのと2人目の赤ちゃんが生まれたのをきっかけに一緒にドイツに行き、仕事も辞めました。
この間4年だけが、彼女が専業主婦だった短い期間です。御主人が又、パリに戻ってきたのをきっかけに、
彼女は前々からやりたかったワイン作りの夢を実行します。
ナチュラルワインはご夫婦で好きだったのでYoyoの夢を御主人も大賛成。
でも彼女が選んだワイン学校は彼女の生まれ故郷の近くの リブザルトの醸造学校。
その同級生の中にMatin Calmeの奥様のべロニックがおりました。世界は狭いですね。
2004~2005年の間、学生に戻りましたが、又別居状態となるのです。
でもパリとニューヨークの事を思えばパリと南仏は大した距離ではありません。
Yoyoは子供を連れて南仏で学生生活、ご主人は平日はパリで銀行のお仕事、
そして毎週末飛行機で家族に会いに南仏に行くのです。 学校を卒業した後、Yoyoは2005年に3haの畑を購入。
最初は栽培だけに専念しました。
そして化学肥料の影響もないと判断した2007年からたった1人でワイン醸造を行いました。
彼女の家はCollioureですが、醸造所は畑の近くのBanyuls sur Mer。
そうです、あのBruno Duchenがいる所です。たった1人でワイン作りを始めましたが、
彼女のすぐ近くには、とってもラッキーな事にBrunoがいるので何か問題があっても彼に相談するのです。
彼女も勿論グルナッシュ・ノワールを醸造しております。出来たワインはBrunoのワインの女版。
しっかもとびっきり美味しいです。こんなワインをしょっぱなから作っちゃうなんで、まさに脱帽です。
そして羨ましい限りです。これは買わなきゃ損です。 でも御免なさい、どのワインも本数が少ないので、御免なさい。
是非是非お試し下さい。 (2009.8.11 第一回目訪問)
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