★2008年6月南仏ラングドック・ローヌ・プロヴァンスの境にある
歴史都市アヴィニョンから南15kmのアルピーユ山脈のふもとの小さな村、
サン・レミ・ド・プロヴァンスへ。
初夏のこの地方は、山の影響からか空の色は目が覚めるような水色を映し出し、
緑は溢れるように生き生きとし、穏やかな時間が流れています。
1956年創立のドメーヌ・ミランは、栽培から醸造、瓶詰めに至るまで、
ブドウ本来の味わいを尊重するため、
ケミカルなものを一切使用していません。
自生酵母のみから造るミランのワインには、
テロワールの特徴や昔ながらのワインの旨みや複雑味が感じられます。
当主アンリ・ミランが前職の法律関係の仕事を辞し、
父からシャトーを引き継いだのが1986年のこと。
従来のワインを大量に飲むと頭痛に悩まされていたことから原因を追究し、
ビオロジック栽培を実践するに至ったといいます。
月の運行やマリアトゥーンのビオディナミカレンダーを取り入れるほか、
土中の微生物の働きを活発化させるため、自家マールを蒸留所に持ち込まず、
直接畑へ運び込み、有機肥料として利用する循環農法を行っています。
フランス政府の許可を取得し自家マールを使用するのは、
ロマネ・コンティと同じで非常に稀なこと。
その結果、バラエティに富んだ自生酵母が宿る土作りを可能にし、
ブドウからは本来持つ生命力や強さ、
土壌からは旨みと凝縮感が引き出されました。
醸造はシュールリーで木樽熟成を行い、ノンフィルター、
ノンコラージュで瓶詰めします。
瓶詰時は月の満ち欠けによって決定し重力に従って行います。
センスの良さは栽培、醸造、ワインの味わいのみならず、
トップキュヴェ「クロ・ミラン」のエチケットにも表現され、
ヴァンゴッホが愛したこの地で活躍する現役アーティストに
毎年依頼しています。
五感で感じるアーティスティックなワインをお届けします。
ディオニーさんの資料から
過去の取扱いアイテム一覧
https://www.sakemorita.com/old/milan_a.html