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*ホームページからのご注文は常時受け付けています。
更新日は 2025年 03月 04日 です。
2025年3月 | ||||||
★フィリップ・ボールナール&アルベール
●ヴァン・ド・フランス・ブラン・マセラシオン・シュール・シャルドネ 2022
*Vin de France Blanc Les Viandris Chardonnay 2022 / Philippe Bornard et Albert Ponnelle
*入荷数が極端に少ないのでお一人様1本まで。
2ヶ月以内にご購入歴のあるご案内メールの届いたお客様のみ。
『条件の無い同額以上のヴァンクールさんの輸入ワインを
必ず同時に同数(複数でも可)』ご購入下さい。
*感動なんてもんじゃありませんよ。
日本初入荷からずっと取り扱って
フィリップにぞっこんでしたから!
素晴らしいです。
容量:750ml
生産年:2022年
生産国:フランス・ジュラ
生産者:フィリップ・ボールナール&アルベール
葡萄品種:シャルドネ
2025年3月 | ||||||
★ フィリップ・ボールナール & アルベール・ポネル
PHILIPPE BORNARD & ALBERT PONNELLE
★⽣産地
フランス東部、ジュラ地⽅のアルボワの街を
南に2km ほど下ると、標⾼400m 以上の
⾼原に囲まれた⼩さな村ピュピランがある。
ピュピラン村の中⼼には、
あの有名なピエール・オヴェルノワのドメーヌがあるが、
彼のドメーヌから200mと離れていない場所に
フィリップ・ボールナールの自宅がある。
畑はピュピランの丘の斜面にアルベール・ポネルの
所有する総面1ha区画が点在し、
その中の一つシャルドネのレ・ヴィアンドリは
オヴェルノワのシャルドネの区画のすぐ下に隣接する。
ジュラ⾼原最⼤の⽀脈を背にして森林地帯が広がり、
深い⾕が南東に向いているため、
ブドウ畑は厳しい冬の寒さと
夏季の乾燥に耐えることができる。
歴史
フィリップ・ボールナールは、ピュピラン村で
⽗の代から続くヴィニョロンの家系で育った。
彼が⾼校を卒業し、1年の軍隊経験を経た後すぐに
3haの畑を⼿に⼊れ、同時期1975年、
ピュピランのワイン農協に就職する。
当時、彼の⽗親は彼にはメカニシャンに
なってほしかったそうだが、
彼は若い頃からヴィニョロンになることを
あこがれていたそうだ。
ワイン農協では醸造責任者を担当し、
農協で働きながら少しずつ⾃⾝の畑⾯積を増やし、
1987年には9ha畑を持つようになった。
畑仕事が過度に忙しくなったため、
1988年にワイン農協の醸造責任者を辞め、
ブドウ農家⼀本に専念する。
この頃から、ブドウを農協に売る⼀⽅で、
毎年家庭消費⽤に⾃らのブドウで
少量のワインをつくっていた。
(これが後にピエール・オヴェルノワの⽬にとまる)
2000年に彼の⽗親が亡くなり、
さらに3.5 haの⽗親の畑を引継ぎ、
計12.5 haの⾯積を持つにいたる。
2005年ドメーヌ・ボールナールを立ち上げ、
2011年に家に戻ってきた息子のトニーと一緒に
ドメーヌの名声を上げていく。
2018年にドメーヌの経営権をトニーに継承し、
2021年定年期を迎えると同時に
ドメーヌを完全にトニーに譲渡した。
並行して、フィリップは2020年に
ブルゴーニュのワイン生産者アルベール・ポネルと
タッグを組みドメーヌ・ボールナールとは別の
新たなプロジェクトを開始した。
⽣産者
現在、フィリップはピュピランにある
アルベール・ポネルの1ha
そのうち0.45haは2023年に植樹)の畑を
1⼈で管理している
(繁忙期は季節労働者が必ず数⼈⼿伝う)。
管理するブドウ品種は、シャルドネとトゥルソーで
樹齢は40年平均。
フィリップとアルベール・ポネルの当主ピエールは
友人の関係にあり、
2018年からピエールはフィリップの助けを借りながら
ジュラの自社畑を探していた。
2020年にシャルドネ0.3haの畑を取得したのを機に、
ピエールは畑と醸造の管理をフィリップに依頼した。
オフィシャル上では定年退職の身となっているフィリップは、
最終的に「ドメーヌの経営はピエール、
そして畑と醸造はフィリップが管理し
ワインについてピエールは一切口を挟まない」という
条件の下ピエールとタッグを組むことを承諾。
フィリップ・ボールナールのワインが
再びアルベール・ポネルを介して公式に
リリースされることとなった。
2023年にはネゴスを開始し、
また同年にシャルドネとプルサールを
新たに0.45ha植樹するなど、
少しずつだがドメーヌ拡大を目指している。
ちょっと⼀⾔、独り⾔
フィリップ・ボールナールが
また再びワインの世界に帰ってきた!
65歳になった2019年に書類の上で定年手続きを行ない、
表向きにはドメーヌを引退したフィリップだが、
引退しても普通にトニーと一緒に
畑から醸造まで全の作業を行っていた。
だが、若い考えのトニーと古い考えの
フィリップとの間には、仕事の姿勢においても
考え方にしても常にジェネレーションギャップが存在し、
家族経営にありがちなことかもしれないが、
引継ぎを終えた2019年以降は二人の間に
分かり合えない壁がどんどん積み上がっていった。
「このまま畑や醸造について
口うるさく言っても溝が深まるだけ」と
判断したフィリップは2021年に
ドメーヌ・ボールナールを完全に退いた。
時同じくして、ジュラの畑に魅力を感じていた
フィリップの友人にしてブルゴーニュの生産者である
アルベール・ポネルのオーナーピエール・ポネルが
畑探しに動いていた。
現在、ジュラの畑は年々価値が上がっていて、
特にAOCアルボワ・ピュピランの地域は
畑入手が困難な中、財力のあるピエールは
フィリップを介してオヴェルノワの
シャルドネのすぐ隣にあるレ・ヴィアンドリの区画を
入手することに成功した。
同時にドメーヌ引退を知ったピエールは、
フィリップに一緒に新しいドメーヌを
立ち上げないかと提案した。
オフィシャル的には定年の身であるフィリップ。
完全に引退したと言っても、
仲間と一緒にプライベート消費用のワインは
細々と仕込んでいた。
彼自身ワインづくりの情熱は今でも絶えていないが、
一方で、年のことを考えるとピエールと
新しいドメーヌを立ち上げる気にはならない。
悩んだ末、フィリップはピエールに2つの条件を出し、
承諾してくれるのであればタッグを組むと約束した。
2つの条件とは、ひとつドメーヌの経営はピエールが行い
フィリップは一切関わらないこと、
そしてもうひとつ畑の管理とワインの醸造は
フィリップが手掛けピエールは一切干渉しないことだ。
つまりピエールに資金を出してもらい、
好きにワインづくりができるのであれば
タッグを組んでも良いと彼に条件を出したのだ。
その条件にピエールは快諾。
最終的に、2020年ドメーヌ・アルベール・ポネルから
フィリップ・ボールナールの手がけるワインを
リリースするというかたちで
新たなプロジェクトがスタートすることとなった。
「このプロジェクトは、自分の利益のためと言うよりも、
むしろ私の愛すべきクライアントや
多くのファンに対する恩返しという意味合いが強い」。
実際、彼の突然の引退を惜しむ声や
復活を望む声は未だに強く、
何よりもフィリップ自身が後に引退したことを
一番後悔していた。
「引退後、多くのワインファンからメッセージをもらった。
その大半が復活を願う声であり、
そういう声援を聞くと胸が熱くなる」と語るフィリップ。
「アルベール・ポネルが所有する畑は面積が小さく、
定年した私でも十分管理できる範囲にあり、
何よりオヴェルノワの畑に隣接するレ・ヴィアンドリや
トゥルソーで名の高いレ・コルヴェなど
どれもポテンシャルの高い畑であることも魅力だ。
定年の身にある私が再びワインが
仕込めること自体幸せなことであり、
自分の仕込んだワインでまたみんなが喜んでくれたら、
それは本望だ」と彼は今回の復活の動機を語ってくれた。
ちなみに、復活にあたりイメージが
ドメーヌ・ボールナールのオレンジキツネと被らないよう、
エチケットのデザインを変えた。
現在のところ自社畑の面積はわずか1haしかなく、
そのうちの0.45haは2023年に植樹をしたばかりで、
実際0.3ha分のシャルドネ、
そして0.25ha分のトゥルソーしか
ドメーヌのワインは仕込めなく、
そのため割り当ては非常に少なく市場でも
とてもレアなワインとなっている。
希少価値によるワイン価格の高騰がジュラで
問題となっている昨今、そのオークション的な
取引を嫌うフィリップは広く行き渡る
キュヴェをつくるために2023年から
買いブドウのネゴスワインも開始した。
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