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更新日は 2024年 10月 24日 です。
2024年10月 | ||||||
★ドメーヌ・モロー・ノーデ
●シャブリ1erCRUモンテ・ド・トネール 2022
*Chablis 1er Cru Montée de Tonnerre 2022 / Domaine Moreau-Naudet
*スパイシー、ハーブなニュアンス
その下に分厚いミネラルが下支え、
液体の粘度が程良く滑らかな舌触りで
綺麗なリズム感を感じるのです。
メリハリがあり酸に旨味も兼ね備えて、
分厚い余韻に向かいます。
なんてエレガントなんでしょう!
11/20/2023試飲
容量:750ml
生産年:2022年
生産国:フランス・ブルゴーニュ
生産者:ドメーヌ・モロー・ノーデ
葡萄品種:シャルドネ
2024年10月 | ||||||
★ モロー・ノーデ
DOMAINE MOREAU-NAUDET
★モロー・ノーデでは機械が導入されてワインが
産業化される以前の栽培を行っています。
それは、畑の耕耘、有機栽培、手摘み収穫、全房圧搾、
野⽣酵⺟による醗酵、⾃然清澄、⻑くゆっくり行う樽熟成といった
可能な限り⾃然な方法によるワイン造りです。
こうして造られるモロー・ノーデのシャブリは、はっきりとした
ミネラルの中軸がバランスを取りながら、深みのある純粋な果実味と
⾃然な質感と複雑さ、凝縮感が兼ね備わった独特な個性を備えています。
現在のシャブリにおいては、ド・ムールと双璧を成す現代的味わいと言えます。
1929年、当時のドメーヌの当主アルフレッド・ノーデは、INAOのメンバーで、
彼が中心となってシャブリのアペラシオンの境界の策定を行いました。
その後、アルフレッドはシャブリのINAO委員会の名誉会員となりました。
1950 年にはマリー・ノーデがルネ・モローと結婚。
ブドウ栽培に携わってきた2つの家系の名前を絶やさないために、
ドメーヌ名をモロー・ノーデとしました。
1968年にロジェ・モローがドメーヌに参画して1972年にドメーヌを継承。
1991年にはステファン・モローがドメーヌに参画。
2004年のロジェの引退に伴い、ステファンが当主となり、
その後の名声を築き上げました。
しかし、2016年夏にステファンが心臓発作で急逝。
妻のヴィルジニがドメーヌを引き継ぎました。
その直後にはドメーヌの今後を危ぶむ声もありましたが、
欧米での評価は揺るぎませんでした。
ドメーヌを率いるヴィルジニは「ステファンが築き上げてきたこれまでの
ドメーヌのスタイルを継承します。
⻑年ドメーヌで仕事をしてきた栽培・醸造チームが
一緒にいるので全く心配していません。
スターは一人の個人ではなくドメーヌなのです。」と、
ドメーヌとしての継続性を強調し、さらなる進化を誓っています。
ドメーヌの個性と特徴
モロー・ノーデでは、真に特徴的で並外れたシャブリを
⽣み出すために、大量⽣産用の機械が導入されてワインが
産業化される以前の栽培方法を行っています。
それは、幾つかのテロワールを共有するヴァンサン・ドーヴィサの影響を
強く受けた手法で、畑の耕耘、有機栽培、手摘み収穫、全房圧搾、
野⽣酵⺟による醗酵、⾃然清澄、⻑くゆっくりと行う
樽熟成と言った可能な限り⾃然な方法です。
畑でもセラーでもこの哲学を実践しています。
これは、コート・ド・ボーヌのトップ⽣産者にも通じる方法で、
この『時代に左右されない手法』と努力により、モロー・ノーデの
ワインは、シャブリが痩せてつまらないものではなく、
コート・ドールの最高の白ワインに比肩する質感と魅力を
持ち合わせていることを証明してくれているのです。
ドメーヌでは、手作業で管理された畑から熟したバランスの良い
果実を収穫し、はっきりとしたミネラルの中軸がバランスを取りながら、
深みのある純粋な果実味と⾃然な質感と複雑さ、凝縮感が兼ね備わった
独特な個性を備えたシャブリを⽣み出しています。
しかし、シャブリ特有の快活さを⽣むしっかりしたバックボーンも保っていて、
アンバランスさや輪郭のぼやけという感覚は見受けられません。
現在のシャブリにおいては、ド・ムールと双璧を成す現代的味わいと言えます。
畑について
ドメーヌはシャブリでも極めて非凡なクリマと多くの古木を所有しています。
現在の栽培面積は22 ヘクタールで、特級のヴァルミュール、
一級のモンテ・ド・トネール(シャプロ)、ラ・フォレ、モンマン
ヴァイヨン、村名シャブリ、プティ・シャブリに分かれています。
平均樹齢は35年から50年に達しています。
村名シャブリに13.5haの畑を所有していますが、その内の1haは、
多くのプルミエ・クリュよりも質感と深みを有し、
ヴァイヨンやモンマンと同じ日当たりのレ・パルグに位置しています。
この畑の平均樹齢は50年で単独のキュヴェとして瓶詰されています。
左岸では、魅惑的な果実味と質感の良い濃さがあるプルミエ・クリュの
モンマン、そして、煌めく岩の芸術としてドーヴィサが
有名にしたリュー・ディ ラ・フォレ (ドーヴィサに隣り合わせる区画を所有)
そして畑の輝かしい反映とされる洗練された金属的な印象を持つ
ヴァイヨンに畑を所有しています。
右岸では、ラヴノーの地盤で最も火打石が強いキュヴェとなる
モンテ・ド・トネール(ラヴノーの区画に隣接するリュー・ディ“シャプロ”)
に区画を所有しています。
グラン・クリュでは、荘厳な絹のような質感を
有するヴァルミュールも所有しています。
このように、モロー・ノーデは、我々がブルゴーニュの
白ワインの超一流⽣産者に求める、
秀でたテロワールに植えられた古木(多くが樹齢50年を超える区画)
の継承という素晴らしい特質も持ち合わせているのです。
栽培について
ドメーヌはビオやビオディナミの認証は受けていませんが、
ビオロジックを実践し、20年前から、殺虫剤、除草剤、防虫剤、
防カビ剤などは一切使用していません。
施肥を行う際も有機肥料のみを極僅かに施すのみです。
また、一年に4〜6回土を耕し、手作業で除草を行っています。
収量は、春先の短小剪定と厳格な芽かき、
そして摘心によって低く抑えています。
一年を通じて、全ての区画で膨大な作業がありますが、
ドメーヌではそれら全てを手作業で行い、
シャブリのテロワールがワインの中に表現されるように
最善の努力をしています。
シャブリのテロワールが完璧に表現された果実のみをドメーヌのワインとして
元詰するために、ドメーヌの選果基準は非常に高く厳格で、
収穫されるブドウの実に1/2 以上をネゴシアンに売却してしまいます。
醸造について
機械収穫が主流のシャブリでは非常に珍しく、ドメーヌでは特級、
一級のみならず、村名シャブリ、プティ・シャブリに至るまで全ての区画で、
手摘みで収穫を行っています。
ブドウは完熟を待って収穫し、その場ですぐに選果します。
醸造所に運んだブドウは全房で圧搾されます。
圧搾は、空気圧圧搾機で、ゆっくりと時間をかけて(3時間半)圧搾され、
その後、10〜12時間かけて前清澄を施します。
アルコール醗酵は野⽣酵⺟のみで⾃然に行われます。
この点も培養酵⺟の使用が多いシャブリでは極めて珍しいことです。
プティ・シャブリと村名シャブリは温度管理機能付きのタンクで醗酵を行います。
レ・パルグのキュヴェとプルミエ・クリュ、グラン・クリュのワインは全て、
1/3が樽、2/3がタンクで醗酵が行われます。
樽はバリック(228L)と600Lの大樽を、
キュヴェや収穫量に応じて併用しています。
アルコール醗酵も3ヶ月近くをかけてゆっくりと行います。
マロラクティック醗酵も⾃発的に行っています。
熟成は、醗酵と同じ容器を用いてシュール・リーの状態で行います。
熟成はプティ・シャブリと村名シャブリが15〜18ヶ月、
一級と特級は24ヶ月という⻑期の熟成を施します。
熟成期間に澱引きを1回行い、同時にワインを空気に触れさせます。
そして、瓶詰め前に各ロットをアッサンブラ−ジュして、⾃然清澄させます。
その後、無濾過、もしくは珪藻土で軽く濾過を行って瓶詰めします。
ドメーヌの大きな特色は完熟を待って手摘みで収穫することと
シャブリとしては⻑期間の熟成、そして、野⽣酵⺟のみで醸造を行うことです。
このため、ワインは若いうちは峻厳さが感じられますが、
時間を置くことによってシャブリのテロワールと
ミネラル感が明確に現れてきます。
ラベルについて
ドメーヌのワインラベルにはブドウの粒を指で摘んでいる人の手と
畑の土が描かれています。
このデザインは、人間の仕事とテロワールの重要性を表現するために、
⽣産者の手と大地を結び付けたもので、
ディディエ・ダグノーのアドバイスで採用されました。
2013年にこのラベルの手によく似たモニュメントが
シャブリの村の入口に建てられました。
しかし、モニュメントを創った芸術家が、ドメーヌのワインラベルに
インスピレーションを受けて創ったかは定かではありません。
ViVITさんの資料から
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