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更新日は 2024年 11月 17日 です。
2024年11月 | ||||||
★ポデーレ・ルイーザ
●ジューノ・キァンティ・リゼルヴァ 2016
*Giuno Chianti Riserva 2016 / Podere Luisa
*ほど好く枯れたキャンティは濃いめの紅茶や
少しべっこう飴の印象ですが
意外とさらっと伸びよく口の中で馴染んでゆきます。
パワーはありませんが
ゆっくりと昼下がりに飲んでいて疲れない
しっとりとした味わいです。
3/14/2023試飲
容量:750ml
生産年:2016年
生産国:イタリア・トスカーナ・アレッツォ・モンテヴァルキ
生産者:ポデーレ・ルイーザ
葡萄品種:サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、コロリーノ、トレッビアーノトスカーノ
2024年11月 | ||||||
★ ポデーレ・ルイーザ
PODERE LUISA
★イタリア最大級の生産地域にありながら、
固定概念にとらわれず謙虚に伝統を守る姿勢をもった造り手。
トスカーナ中部、シエナより内陸に50kmほど、
アレッツォ近郊の丘陵の町モンテヴァルキ。
クラッシコと は全く異なる親しみやすさがありながら、深い伝統を持つ地域。
サウロ ブルザッリは1999年、家族で代々営んできた2.5haの
ブドウ栽培と醸造を引き継いだことから始まる。
農民(Contadino)であり、
畑では最低限の銅と 硫黄物以外一度も使ったことがない。
(1980 年代、この地域でも近代化が進んだが、
彼の父はそれを一切受け入れなかった。)
年2回の鋤き込みと手作業中心の栽培、
醸造においても一切の変化を受け付けない、
唯一変わったのは牧草や作業道具の運搬や移動に
トラクターを使うようになったことぐらいであろうか、、、。
サウロはこんな 父の偉業(たしかに当時は周囲から
変人扱いされていたこともあったものの)に敬意を表し、
自分の生まれたモンテヴァルキのワイン造りを残していくことを決意、
2002 年、2004 年と段階的に植樹を行い、
2008 年よりキァンティのボトル詰めを開始。
畑は2.5ha の高樹齢の畑(I Boschetti)と、5〜10 年の畑、合わせて5ha。
標高300~350m土壌は非常に粘土質が強く、石灰は少なく砂が多い土壌、
そして何より 標高が高く丘の上にあるため、日当たりのよさと風が吹き続ける好条件。
理想的な 環境が整っている。
ボトル詰めはわずか8,000本。
サウロの考える農法は基本的に不耕起、無肥料による栽培を行う、
畑で使用するのは最低限の銅と硫黄物、またビオ ディナミ式の調剤も一部使用している。
植樹したばかりの若木であっても、全く施肥を 施さない。
樹にとって厳しい環境で成長するほど、
樹にとって良い影響を与えると考えている。
また、醸造に関しても妥協のないこだわりが垣間見える。
すべてのワインにおいて収穫後、
一切除梗せずに長いマセレーションを行っている。
ビアンコでさえ約半分は除 梗せず、
果皮もそのままの状態で20日以上のマセレーション。
(半分というのも、減ら したわけではなく、
いい状態で熟成に至った果梗が半分程度であったため。)
キァン ティはすべて除梗せず、20~21日のマセレーションを行う。
果梗は熟成していない(まだ青味のある状態)で加えてしまうと、
臭みや余計なタンニンなどの影響があると考えられてきた。
しかし、十分に熟成した健全な果梗であれば、
果皮や種子とともにワインを保護し、
醗酵の速度を穏やかにするといった
きわめて大切な役割をする、と語るサウロ。
結果醸造過程でSO2を使用することなく、
安定した状態を保つことにつながっている。
大型のセメントタンクにて温度管理することなく醗酵、大樽にて熟成。
生産量の少ないビアンコは古バリックにて熟成を行う。
途中オリ引きを行うのみで、ノ ンフィルターにてボトル詰め。
ビアンコ・アムネジアはその名の通り「忘れ去られた」ワイン、
高樹齢のトレッビアーノ、マルヴァージアを半分除梗せず
20日のマセレーションを行い、ノンフィルターにて瓶詰め、
祖父の仕込み方を再現。
現在も造っているスフーゾの雰囲気を持ったイル・チオットロ。
イボスケッティは 2009年に醸造し たキァンティでありながら、
DOCG の官能検査で落とされてしまったが、
あえて再検査を受けずにさらなる熟成を経てキァンティの名を冠せずリリース。
これほどまで忠実に伝統を守っていても、
現代のキァンティの基準にそぐわないという不条理に、
正直虚しさを覚えてしまう。
几帳面なほど丁寧な仕事、そして出来上がるワインの持つ「香り」の素晴らしさ。
そしてどこか親しみを持てる味わい。
エヴィーノさんの資料より
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