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更新日は 2024年 11月 17日 です。
2024年11月 | ||||||
★パット・ルー
●シャブリ 2018
*Chablis 2018 / Pattes Loup
*野村ユニソンさんのコメント
照りの有るクリアな麦藁色。
抜栓直後は典型的火打ち石の様な
スモーキーな香りが立ち、
一瞬でキンメリッジアン土壌由来と
分かる分かり易さを感じます。
時間の経過とともに、
金柑や甘夏などの黄色系柑橘類を想わせる
爽快なフレーバーが出始め、
如何にもシャブリ!という強い印象を与えます。
2018VTと言う太陽を感じる暑い年で
あったにもかかわらず、
しっかりした構成の有る酸と芯のある
ミネラルが良い意味予想外の
好印象を与えてくれます。
次第に林檎の蜜の部分のような過熟しつつも
酸の有るトマピコ節が表情を現し始め、
たっぷりとした果実味を感じさせる熟した黄、
オレンジ系のフルーツ、
ピンとした透明感のあるミネラルが、
壮大なポテンシャルを見せつけてくれます。
様々な要素が複雑に入り組んでおり、
すぐ飲むのも良いですが、
少々熟成させると大化けする事間違いなしです。
2日目以降は蜜っぽさが
より分かりやすく表れ、
全体的にまとまりが取れ、
心地良い余韻に浸る事が出来ます。
天ぷらや寿司といったザ和食から、
クラシックなフレンチ、
唐揚げ(塩唐揚げに柚子胡椒がオススメ)まで
幅広くお料理とも合わせられ、
満足感の高い、万能な一本です。
インポーターは野村ユニソンさん
12本+9本+12本+6本
容量:750ml
生産年:2018年
生産国:フランス・ブルゴーニュ
生産者:パット・ルー
葡萄品種:シャルドネ
2024年11月 | ||||||
★ パット・ルー
DOMAINE PATTES LOUP
★シャブリというアペラシオンは
その名声の高さと世界的需要の為に、
ほとんどの生産者が品質追及を放棄し、
大量生産を行う怠惰な生産地域です。
自然派という枠外であっても、秀逸なワインを造る
生産者が稀の中、自然派の生産者となると壊滅的状況でした。
(唯一の例外は、著名なアリス エ・オリヴィ・エ・ド ムール)
そんな地域にあって、僅か2haほどの畑から、
自然派ワイン造りを始めたのが、弱冠26歳(2008年現在)の
トーマ ピコ氏です。彼の父もシャブリの生産者ですが、
栽培 醸造は一般的で、農薬 培養酵母などを
用いてワイン造りを行います。
方向性に目覚めたのでしょうか。
その問いに対してピコ氏はこう語ります。
「シャブリという地域は、多くの生産者が農薬や化学物質を用いています。
ただ私は、私たちだけでなく、子供や次の世代の人のために土壌を守り、
自然を守る必要があると思うのです。」
そうして、彼が目指したのが農薬や化学肥料を用いない自然な栽培、
そしてそれをいかした自然派ワイン造りでした。
彼はまず、ブルゴーニュの自然派ワイン生産者
ドミニク・ドゥランのもとへ研修に行きます。
実は、彼の父とドミニク ドゥランは醸造学校時代の同級生でした。
その頃からビオロジックやビオディナミに傾倒していたドミニクが、
彼にとっての師匠となったのです。その経験を経てシャブリに戻り、
祖父の所有していた畑を譲り受けてワイン造りを始めました。
ドメーヌ名のパット・ルーは、所有している畑の
通称「狼の足」から名付けられました。
栽培は、ビオロジックを主体に一部でビオディナミを採用。
2007年は5月から8月にかけて雨が多く、
無農薬の彼の畑は当然病害の恐れがありました。
しかし結果的に心配されていた病害は免れ、
図らずも彼の畑の気候的条件や地形的条件が、
ビオロジックに適したものであることがわかりました。
このような天候に恵まれない年以外は施肥を行わず
剪定の段階から収量を制限してより凝縮した味わいのブドウを得ます。
この収量制限という概念自体が、この地方ではあまりに一般的ではありません。
彼の所有する畑は、シャブリの町から南に5キロ離れた
標高320mのクルジ村に位置しており、シャブリのグランクリュ
(130~150m)よりも高い位置にあります。
AOCシャブリの畑は、特徴的な石灰土壌に、ピコ氏自身が「ルージュ」と
呼ぶ粘土質の土壌が加わり、そのため爽快なミネラル感に加え、
厚みのある果実味がバランス良く得られます。
また唯一の1級畑であるモンマンは、良好な日照と標高の高さから
ゆっくりとブドウが成熟し、複雑味と硬質なミネラル、長い余韻が得られます。
収穫されたブドウは醸造所の2階でプヌマティック(空気式)の
圧搾機によってプレスされ、1階のステンレスタンクに重力を利用して
移された後、ブドウの実に付く自然酵母で醗酵させます。
(補糖や補酸は当然行いません)
シャブリはステンレスタンクで、1級のモンマンは木樽にて熟成を行い、
熟成中にスーティラージュ(澱引き)を行い、目のかなり粗い
フィルタを用いて濾過をした後に瓶詰めされます。
亜硫酸は必要に応じて少量用います。
パット・ルーのワインの最大の魅力は、シャブリというアペラシオンに
求められるイメージを損なわずに、自然派ワインの
なめらかな飲み心地が楽しめる所です。
石灰土壌由来のミネラル感がしっかりとあり、
そこに芳醇な果実の旨みが加わります。
全体のバランスが素晴らしく、トーマ ピコ氏の
誠実で実直な人柄をそのまま瓶詰めしたような
安定した味わいが楽しめます。
野村ユニソンさん資料から
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過去の取扱いアイテム一覧
https://www.sakemorita.com/old/pattesloup_a.html