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*ホームページからのご注文は常時受け付けています。
更新日は 2024年 11月 17日 です。
2024年11月 | ||||||
★ブノワ・クロー
●ヴァン・ド・フランス・ルージュ・ペティアン・ナチュレル・エグランティン 2017
*野村ユニソンさんのコメント
毎日飲みたいと思わせる素敵なペティアン・ナチュレル。
本当にロゼなのかと思わせるような薄いピンクの外観。
大きなグラスを使うとまるで
ブラン・ド・ノワールのようにも見えます。
ガスは弱く、抜栓の時も抵抗が無い程。
香りには完熟した梅や赤い果実系のニュアンスと
トーストのようなリッチさを、口に含むと泡とともに
滲み出てくる酸味とミネラル感を感じられます。
アフターに感じる若干の苦味が全体を締めており、
様々な料理との相性が良く、
今ならホワイトアスパラの料理に最高の相性を魅せます。
生産年:2017年
生産国:フランス
生産者:ブノワ・クロー
葡萄品種:カベルネフラン、グロロー
2024年11月 | ||||||
★ ブノワ・クロー
BENOIT COURAULT
★ロワール地方アンジュ地区、フェイ・ダンジュ村にて
ワイン造りを行うブノワ・クロー。
彼はもともとソムリエとしてレストランなどで職を得ていました。
そして、ソムリエとして働く中で、ワインの多様性に心打たれ、
ワインについてより深く知ろうと学び始めます。
しかしながら、ソムリエの職を続ける以上に、自然の中、
大地に立って仕事をすることを望むようになり、
ワイン生産者への転向を目指します。
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まず彼は、ボーヌの醸造学校でワイン造りの基礎を学びます。
当然、そこで学ぶのは、培養酵母を添加し、
亜硫酸を適宜使用して行われるワイン造り。
その後、シャンボール・ミュジニー村のドメーヌでも一般的なワイン造りの
経験を積みますが、彼の人生を大きく変えたのはまた別の経験でした。
その頃に、彼が偶然出会った幾つかのワインたち。
ドミニク・ドゥランやイヴォン メトラ、
そして、その後の彼に大きな影響を与えることになるラングロール。
その味わいに感銘を受けたブノワ クローは、栽培・醸造において過度な人為的な
介入を排除し、自然の営みを尊重して造られるワインの魅力に気づきます。
中でもラングロールのワインの懐深くピュアで繊細な味わいこそが、
自分が求めていたものだと確信した彼は、
ワインを手がけるエリック・ピュフェルリング氏のもとを訪ね、
そこで自然なワイン造りを学ぶようになります。
畑での仕事、醸造所での仕事、ひとつひとつをエリックから学んだ
ブノワ・クローですが、 彼から学んだ最も重要なものは、
仕事に向き合う真摯さだったと言います。
実際、ラングロールのエリック・ピュフェルリン氏は、その几帳面さや、
神経質とも言えるほどの仕事の繊細さで有名な生産者であり、
その姿勢から多くを学んだと言います。
そして、故郷であるロワール地方に戻り、2006年に現在の場所に畑を取得し、
自らのワイン造りをスタートさせます。
満足な醸造所も自宅もない状態からスタートしたワイン造りでしたが、
彼はその初期の苦労を苦労といとわないで、
ひとつひとつと仕事を積み重ねて行きました。
実は彼は、家族と共に、畑と畑の間にある、
まさに畑の真っ只中といった場所にトレーラーハウスを置き、
そこで家族と一緒に暮らしています。
屋根には太陽光発電のパネルを置き、トレーラーハウスの周りを増床して
山小屋のような風情の家へと自ら手を入れています。
ここは、朝起きたその時から、畑の中にいて、
一歩外に出ればすぐに畑で働ける環境。
畑仕事を手伝ってくれる馬を育て、鶏や山羊も育て、
自然と共に暮らし、自然と共に働いています。
そう、ブノワ・クローにとってワイン造りは、
仕事であり、はたまた生きるという事の一部でもあります。
まさにエリック・ピュフェルリン氏から学んだ
真摯さを実直に実践しているのです。
ワインの味わいは、その造り手の人柄をあらわす。
まさにブノワ・クローの人柄や生き様は、
彼のワインの味わいと完全にシンクロしています。
ブノワ・クローがワイン造りにおいて最も大切だと考えているのは
畑での仕事だと言います。
ワインの品質の95%は畑での仕事の質で決まると考え、
健全なブドウの栽培に全力を尽くします。
当初から除草剤や化学肥料を使わず、ビオロジック農法にて栽培をし、
特に剪定と土づくりを大切にしています。
土のバランスを第一に考え可能な限り馬で耕すなど、
多くの時間を畑仕事に費やす事自体が、喜びであると彼は語ります。
健全なブドウを収穫した後は、慎重に選果をし、
後はブドウが自然とワインになっていくのを見守ります。
「ヴィニュロン(ブドウ栽培・醸造家)の仕事とは、健全なブドウを育てること。
それができれば、後はブドウが自然に醗酵するのに
任せてじっくりと見守ってやればいい。
それは決して放置するわけでなく、慎重にワインの状態を気遣い、
醗酵槽のなかでワインはこれからどう進化していくのか、ワインを尊重し、
理解することを心がけることだと分かったんだ。
そうすれば醸造テクニックなど使わなくても、
芳醇で感動を呼ぶ自然派ワインが生まれるんだ。」
インポーターの野村ユニソンさんの資料より
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