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更新日は 2024年 11月 17日 です。
2024年11月 | ||||||
★ニコラ・ルナール
●トゥーレーヌ・ソーヴィニオンブラン・ジャンヌ 2014
*こんなに素晴らしく綺麗な液体を造ってしまう感性を
ずっと感じていたいですよ!
誰が何と言おうと間違いない。
口に含んだ瞬間のシルキーなニュアンスはほんのり柔かく、
張りのある液体は綺麗な品格がある。
とっても魅力的で嬉しい限り!大事に扱いたいです。
2/9/2016試飲
綺麗な染み込む液体はほんのりとした果実感が舌に残り、
心地良い酸と僅かなスパイスの余韻につながります。
あくまでの静かに品良く、心地良い厚みと旨味を備えます。
何て綺麗な液体を造るんだろう!
生産年:2014年
生産国:フランス
生産者:ニコラ・ルナール
葡萄品種:ソーヴィニオンブラン
2024年11月 | ||||||
★ ニコラ・ルナール
NICOLAS RENARD
★地域:Loire
地区/村:アンボワーズ
造り手:Nicolas Renard ニコラ・ルナール
醸造・栽培責任者:Nicolas Renard ニコラ・ルナール
創業年:2013年
ドメーヌ解説
2011年がファーストヴィンテッジ。
借りた畑で栽培を行い、自身のワインを造っています。
同じエリアで3haの畑を別途購入。
今後ルーサンヌを中心に樹根し、
一部グルナッシュグリ(ペティヤンを造る予定)を植える予定だったが売却、
現在はトゥーレーヌはAmboise(アンボワーズ)周辺で3haの畑を
レンタルしワイン造りを行っている。
畑面積:3ha
主要品種:シュナン・ブラン、シャルドネ、ソーヴィニョン
平均年間生産量:6000本
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『ラシーヌ便り』no.108 《合田泰子のワイン便り》より、
2014年10月寄稿
《ニコラ・ルナールの本気》
トリノからパリ、続いてロワールへ。
ニコラ・ルナールの新たな出発を確認のため訪問。
思えば長いつきあいとなるニコラは、
他に真似できない飛びぬけたワインを造る点にかけては、
疑いなく天才です。が、天才には気まぐれがつきもの。
いつも内心、ワインが商品となって出てくるまで、ハラハラしどうしです。
なのに、このたびは大きな嬉しい驚きでした。
なんと、理想的な洞窟のカーヴを入手していたらしいのです。
今年の1月、「ワインを造ったので、よかったら会いにきてください」と、
たった一行のSMSメールを受け取り、
すぐさまニコラのもとに飛んでいったことはご存知の通り。
2014年からアンボワーズで、シュナン・ブラン、シャルドネ、
ソーヴィニョンを造ることになっており、
畑の旧持ち主からセラーの一部を借りると聞いていました。
がニコラは、実際に作業をするにつれて不便を感じ、
自分のセラーを持とうと思い立ち、
つい最近インターネットで探し始めたところ、
なんとアンボワーズの駅から10分ほどの川沿いにある、
洞窟つきの廃業したネゴシアンの小さなカーヴが売りに出ていました。
洞窟は一つ、奥行きは10mほどでしょうか。
そうこうするうちに、隣人の洞窟も購入することになりましたが、
何と奥行きは100mもあり、
中で元の洞窟とつながっていました。
「私も50歳、最後にいい仕事をしたいからね」とのこと。
値段を聞いて高くないのに驚きましたが、
幸運な物件に出会えてニコラはとても満足げ。
これで長期エルヴァージュ計画も、準備は万端。
昨年、一樽だけ造ったロワール・シェールのシュナン・ブランは、
さらに一年間樽で熟成するという。
「やっぱり、私のドライなシュナンの原点は、ニコラにあった!」と
叫ばずにいられない、素晴らしいシュナン・ブランでした。
八月は好天に恵まれ、このまま行けば、2014年は良いとしになりそうです。
2011年からニコラが3ヴィンテッジ造ったサン・ペルレは、
2012年と13年はまだ樽に入っています。
この春リリースされた2011年は、ビン詰めから一年間たって味わいが落ちつき、
美しいまとまりが出てきていました。
骨格・奥行きとも姿を現し、大変おいしくなっています。
今後、サン・ペルレがどうなるかわかりませんが、
ラシーヌとしてはロワールに専念してもらいたいと願っています。
数年間過ごしたアルデッシュでのワイン作りも、ひとまず一段落。
これからはアンボワーズの理想的な洞窟カーヴで、
思い切り醸造できるようになったわけです。
ニコラの前途明るい再出発を、心から喜んでおります。
『ラシーヌ便り』no.122 《合田泰子のワイン便り》より、
2015年12月寄稿
新年おめでとうございます。
新年を明るい話題で出発したいと思っていたところ、
待望のワインの船積みが暮れぎりぎりに確定したという連絡が届きました。
一つは、我らがニコラ・ルナール。
やっと。リリースです。
ラシーヌ便り108号でお知らせしましたように、
「ニコラ・ルナールの本気」が姿を現します。
「ヤスコ、僕を覚えてますか? ワインを作ったので見に来てください」と、
携帯からショートメールが届いたのが、2014年1月。
早速アンボワーズを訪ねて、ー樽に満たないシュナン・ブラン2013年を
テイスティングし、ニコラの復活を感激のうちに祝いました。
当時われらのニコラはまだローヌに住んでいて、
サン・ペルレの2011年、2012年と2013年が醸造中。
と同時にニコラは、ロワールでのワイン作りに向けて準備を始めていました。
ところが、2011年のサン・ペルレが無事届いた後、
2012年と2013年産が予定の時期が来ても音沙汰がありません。
連絡がプッツリと途切れたまま、梨のつぶてです。
「また、どこかに消えちゃったのかしら?」と半ば諦めかけていました。
風来坊のニコラは、周辺の作り手とも交流がない様子。誰に聞いても、
「最後に見かけたのは2003年頃のディーヴかな」という始末。
フランスでも、いまや忘れられた存在も同然でした。
1995年と1996年に、あのすさまじいジャニエールを
作っていたことを知っている人も、もうほとんどいません。
2015年4月には、アンボワーズのセラーに様子を見に
ラシーヌのスタッフが行くという連絡を、期待せずに送りました。
いざ訪問してみたら、ネット環境も整っていない作業場で、
ニコラは寝泊まりしながらワインを作っていたのです。
それで少し安心したのでしたが、
2013年と2014年のシュナン・ブラン、ソーヴィニョン2014年が
いつ出てくるか、待てど暮らせど連絡がありません。
「私も50歳、最後にいい仕事をしたいからね」
というニコラの言葉に歓喜していたのに、
まさかのぬか喜びだったのか、と歎きながら時間が過ぎて行きました。
ところが2015年も押し詰まった12月2日になって突然、
「12月7日、集荷に来てください。ラベルと印刷代用のお金が足りない」と、
いきなり入金催促メールです。
ニコラもワインも無事というわけで、一同、安堵の胸をなでおろしました。
さて、2016年2月にはサン・ペルレ、シュナン・ブラン、
ソーヴィニョン、が一挙に届きます。
ニコラの復活を祝してロワール地方のお料理と、
細身で繊細なシュナン・ブランを楽しむ会を開かなくては、
と大きく期待がふくらみます。
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