現在、所有畑1haと借り畑4haの合計5haでビオロジック農法を行い、
ハーブを煎じたものを畑に散布、カーヴ内での作業は
ムーンカレンダーに従って行うなどビオディナミの要素も取り入れています。
この地方には「ferme (農場)」が多く点在し、
「熟成」文化が根付くこの土地では穀物畑やブドウ畑の他、
牛を飼いならし名物チーズ「コンテ」作りを行うfermeも少なくありません。
彼はその一画を借りてブドウ造りを行ない、
将来は8割を所有畑にしたいと意欲を見せます。
ドメーヌ名「キャヴァロド」は、彼が所有する
コート・デュ・ジュラ、ムシャールのリューデイ名から名付けました。
アペラシオンはアルボワとコート・デュ・ジュラの2つ、
そのほかヴァンドペイ・フランシュコンテのワインも造っています。
アルボワは鉱物成分が豊富で充分な保水能力があり、
キンメリジャンの石灰質のミネラルが強く表現されるのが特徴。
樹齢は15~115年で、古樹が植わる畑では多品種の混植も見られ、
畑にはミツバチやてんとう虫が元気に成育しています。
「ワインは食べ物だから、消化の良いものでなければいけない」という
エティエンヌは、「出来ることならSO2無添加で醸造したい、
そしてその為には自分の技術を更に磨いて行かなければならない」と
熱く語ってくれました。
あのピエール・オヴェルノワも「若手ならエティエンヌ・ティボー。
ワインもいいし人柄もいい。」と評価するキャヴァロドは、
小さいドメーヌだからこそ出来る自然に習ったテロワールを
生かすワイン造りの今後に益々期待が膨らみます。
ディオニーさんの資料より
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