と言うのも、原産地呼称機関からは亜硫酸を入れるように
指示をされたこともありましたが、
自分のスタイルを崩してまでやるべきではないと思い全てが
ヴァン・ド・フランスになっています。
また醗酵後に還元的になることもあり、
それがなくなるまで1年でも2年でも待ち続けます。
そういった信念を貫きスタイルを守り続けるには
なかなか経営と結びつかない事も多く、
やむを得ず畑を1ha売却し、現在は3,5haとなっています。
そんな彼の思いは、ワインの味わいからも十分感じ取ることが出来ます。
土を耕し、手で摘み、化学物質を使わず、一番自然で、
一番健全であるものを届けたいと言う思いでおり、
セバスチャン・デルヴューに色々と教えてもらいながら葡萄の様子を見極め、
それに合った造りを研究しています。
彼は、農民ヴィニュロンと自己紹介できる事に誇りを覚えています。
ヴィニュロンは、ワインを造る前に、土地を育み、良い収穫を得られるように
良い栽培を維持することにあると考えています。
今までの出会いと経験が葡萄畑とワインに寄り添う繊細さを与えてくれたと、
自然、そして他のワイン生産者、家族、消費者への尊敬の思いを持ち、
気候の変化の影響もあり、毎年、季節ごとに自分の畑仕事を見直しています。
ワインづくりにおいても同じで、テイスティングをしてワインの声を聴きながら
最小限の仕事をしています。
ヴォルテックスさんのコメントから
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