生産地
ロワール地方は、トゥール市からナント市に向かうちょうどあいだの町
シャトー・デュ・ロワールの手前を、東に5km ほど、
川に沿った農道を通り過ぎると、
クリスチャン・ショサールとナタリー・ゴビシェールのドメーヌがある
マルソン村に着く。
彼らの畑は総面積9haで、ドメーヌのまわり半径5km以内に
複数点在し、大半が小高い丘の南向きの斜面に面している。
畑の土壌は、表面が主に粘土質と顆粒状のシレックスに覆われ、
その土壌の下の部分(0.5m~1.8m) は石灰質、
さらにその下はPerronsまたはPangeeと呼ばれる
大昔まだ地球の大陸がひとつだった時(パンゲア大陸) の
原岩盤が存在し、三層に折り重なっている。
気候は穏やかで夏は暖かく、秋から冬春にかけては
ロワール川(支流) と地上の温暖差で朝夕はしばしば深い霧に覆われ、
その霧がブドウの貴腐化などの環境条件に影響を与える。
歴史
現オーナーであるクリスチャン・ショサールが
本格的にワインづくりを始めたのは
1988年、ヴヴレーで7haの畑を借りた時からだ。
以前は高速道路の橋など国の公共事業を請負う企業で働いていたそうだ。
彼はワインをつくる夢を捨てきれず1986年、
当時32歳の時に仕事を辞めて
ボルドーの醸造学校でワインの勉強をし始める。
初めからナチュラルなワイン、というよりもむしろ
昔ながらの手作りのワインをつくると決めていた彼は、
持ち前のセンスの良さを生かして、
SO2ゼロ添加で質の高いセンセーショナルなワインをつくりだす。
その後ビニョロンの仕事と、一方でアンボワーズにある
醸造学校の講師を掛け持ちながら1999年まで
ヴヴレーでワインづくりを続ける。
(ティエリ・ピュズラがクリスチャンに習ったことは周知の通り)その後、
ある事情からヴヴレーのワイナリーを引き払い、
2001年までアメリカのオレゴン等各地を放浪する。
2001年にジュネーブの試飲会で現在の妻ナタリーと知りあってから
再びワインづ くり再開を決意する。
2002年ジャニエールにドメーヌ・ル・ブリゾーを立ち上げ、
そして2006 年にはナタリーの愛称 をから取った
ナナ(ヴァン・エ・カンパニー)というネゴシアンも立ち上げ現在に至る。
生産者
現在、クリスチャンは9haのドメーヌの畑と
醸造+ネゴスワインの醸造の4人で管理している。
(繁忙期は季節労働者 が数人手伝う。)
彼の所有するブドウ品種は、シュナン、シャルドネ、ピノドニス、
ガメイ、コーで、樹齢は8~40年。
ブドウ栽培のベースはビオロジックだが、
2006年からドメーヌの畑全てをビオディナミ農法に変えて、
さらなるワインの質とテロワールの表現に磨きをかける。
醸造も「よりナチュラルに」をモットーに、
テクニックはほとんど使わない。
そのかわり収穫期間や醸造、熟成期間等の醸造工程には
細心の注意をはらい「ここぞ!」というタイミングを
逃さぬよう神経を集中させる。
ヴァンクールさんの資料より
*クリスチャン・ショサール亡き後、
拠点をラングドックのアスピランに移しました。
以降はこちらから!
https://www.sakemorita.com/products/list/2896
折りたたむ
過去の取扱いアイテム一覧
https://www.sakemorita.com/old/nanavinsetcompagnie_a.html