★モンターニュ・ド・ランスVerzyを本拠に周囲10㎞にVerzy(GC)、
Verzenay(GC)、Ludes、Villers-Marmeryに10haを
所有しているフィリップ・ムーゾン。
畑のうち、65%がピノノワール、30%がシャルドネ、5%はピノ・ムニエです。
1997年からリュット・レゾネ、ビオロジックなどいろいろな手法を試し、
ブルゴーニュでワイン造りを学んだ息子セバスチャンが2008年から
ビオディナミを実践しています。
土が他の畑と比べて非常にやわらかく、真冬でも雑草だけでなく
多様な植物が生えているところからも、ワイン造りの土台としてのポテンシャルを
窺い知ることが出来ます。
シャルドネとピノ・ノワールのそれぞれが適するグランクリュを持つため、
ブラン・ド・ブランもブラン・ド・ノワールも
品質の高いシャンパーニュとなります。
酸味を出すために早摘みする生産者も多い中で、
補糖をしないためにブドウが完全に熟してからよい時期を見計らって摘みます。
たとえば2012年は9月15 ~ 19日、9月20 ~ 30日と
2回に分けて摘んでいるほど。
とかくアッサンブラージュやノンドゼなど、
ワイン造りの技法に偏りがちなシャンパーニュの生産者の中では、
まず健全なブドウを育て、そこからワインを造って、
さらに泡を生み出すというステップを
きちんと抑えている稀有な存在であると言えます。
一般的な生産者の場合だと二次醗酵は25~30℃で約15日間。
ムーゾン・ルルーは約14℃のカーヴで、約60日間かけて醗酵させます。
低温でゆっくり醗酵させるほど泡は細かくなります。
これは冬の間に醗酵が停止するかゆっくり進み、
春先に泡が出てくるという昔ながらの製法とよく似ています。
しかし、泡が細かいということは元のワインの味わいを隠しにくくなる。
つまり、今の時代では元のワインに自信がなければ採用できない製法なのです。
ディオニーさんの資料より
過去の取扱いアイテム一覧
https://www.sakemorita.com/old/mouzonleroux_a.html