最高のブラン・ド・ブランへの探求はとどまるところを知らず、シャンパーニュで25ヶ所ほどしかないClos(クロ)の
一つを取得(Clos des Belvals(クロ・デ・ベルヴァル))。
圧巻は、最後に見せてもらったアヴィーズのお屋敷。まさかとは思いましたが、こちらも最近購入してしまったそう。
お屋敷は老朽化して手入れに手間がかかりそうですが、すごいのは地下セラーでした。
奥へ奥へと続くセラーは、彼の生産量では、明らかに広すぎるのですが、
二人の息子に父親がどう歩んでいるか見せたいんだと語っていました。
テイスティングした、シャルドネから造られる3種のブラン・ド・ブランは、
すでに極上の香りと味わい、余韻をまとっていました。
華やかでありながら、華美に過ぎず、辛口でありながら、ストイック過ぎず、
充実した味わいとバランスそして豊かでピュアな余韻を味あわせてくれるブラン・ド・ブランです。
造りや畑の手入れから質の高さは明白なのですが、味わいに神経質すぎるところがなく、
ドミニクの人柄と懐の深さを表わしているところだと感じました。
「私は、プレズィアンだからなぁ。(楽しみを求める人。plaisirを求める人。)」
「モードではダメだ。自分の信じる道を進まなければ。」
「フランスでは、自分にとって本当に必要なものならば、いくらかかるとしても高くはないと言うんだよ。」
という彼の言葉から人柄を感じていただけるでしょうか。
ドミニク・ペルソン、最上のブラン・ド・ブランを狙う大胆不敵な造り手です。
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