★地域:Veneto
1925年、当ワイナリーを開業したのは、祖父アマディオ。
祖父はブドウ栽培を始め、高品質なワインを造るのに
必要不可欠な条件である自社畑から収穫されたブドウを用いた醸造をを行った。
これらのワインは当時、小樽に詰めて馬で運ばれ、
ヴェローナやヴィチェンツァ、パドヴァなどの街の素晴らしいオステリーアに
売られていた。
父ジーノは、叔父ジージとともにワインを造り、
イタリア各地と海外での評価を高めつつ、
祖父がはじめたワイナリーの知名度を広げていった。
1980年、ビオロジック農法による栽培を実験的に導入。
1985年には、ビオロジック農法をすべての畑に導入。
1990年、A.I.A.B.から認証を受けるに至った。
所有するブドウ畑は、コロニョ-ラ・アイ・コッリ・エ・イッラージの
イッラージ谷サン・ゼノ地区で、標高の低い部分にある。
この地域は、粘土質土壌と小石交じりの砂質の土壌という構成と、
優れたミクロクリマを有するため、伝統的にブドウの栽培が行われてきた。
広く開けた日当たりのよい谷間は、北部をレッシーニの山々に守られている。
現在のところ、私たちは7区画に合計14haのブドウ畑を所有している
(カセッタ、カッソーラ、クレアーリ、ぺッセッタ、ペラントーニエ、
オルニョ、サンデ)。
土壌の性質はそれぞれ異なり、各土壌に最適なブドウ品種を
選んで栽培することが可能。
粘土質土壌の畑には昔ながらの方法で、
ソアーヴェの生産に用いられる樹齢30~40年のガルガーネガが栽培されている。
1978年にさかのぼり、前述の小石交じりの砂質の土壌に、風とおりの良さ、
葉の管理のしやすさ、果実の高い成熟度といったメリットから、
ペルゴラ・コルタとコルドーネ・スペロナートという仕立てを用いて、
メルロー/シャルドネ/ピノ・ネロを植えた。
これによって、樽を用いた醸造や熟成にふさわしい、
しっかりとした構造を持つワインを生み出すことができるようになった。
栽培は細部にいたるまで入念な作業をおこなっている。
具体的には、畑での草生、堆肥の使用、低収量のためのバランスを重視した剪定 、
自然な製品や益虫を用いた害虫の駆除、
それぞれの房にとって最高の成熟段階を迎えたときに行うため
複数回に及ぶ手摘み、など。
ビオロジックの基本的な理念を尊重し、
ブドウを損なわないために的確な技術を利用して行われる。
用いられる技術は、除梗、プヌマティック・プレスを用いたやわらかい搾汁、
重力に逆らわずに冷却と珪藻土を用いる濾過、醗酵の温度管理、
ベントナイトによる清澄など。
畑について
栽培:ビオロジック
認証機関:AIAB
土壌:粘土質、小石交じりの砂利
醸造について
圧搾:空気圧式プレス
醗酵:ステンレスタンク、25hlの木樽
熟成:フレンチ・オークの樽(トノー)
ラシーヌさんの資料より
過去の取扱いアイテム一覧
https://www.sakemorita.com/old/fasoligino_a.html