ブドウの樹の健康、品質とボリュームの微妙なバランス、
そしてテロワールをアロマで表現することは、
土壌に由来するところが大きいため、
ブドウの樹に最低限必要な自然堆肥(コンポスト)を施すなど、
念入りに畑を手入れする必要があります。畑の約40%は馬を使って耕作し、
土壌が呼吸できるようにし、草刈りも手作業で行っています。
また、ブドウの樹を寄生虫から守るためには、植物や天然鉱物、
無害なバクテリアを調合したものを使用しています。
ブドウは、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネの3品種で、
畑の半分以上は樹齢30年以上、中には樹齢80年以上の古木も含まれます。
収穫は手摘みで、シャンパーニュ地方の伝統的なプレス機でプレスします。
このプレス時に唯一、極微量の亜硫酸を添加しますが、
これは予めワインの酸化防止のために現在必要なものとされています。
デブルバージュの後、ブドウ果汁は品種、区画ごとに樽に詰められ、
自然酵母によって醗酵します。シャプタリザシオンは行わず、
マロラクティック醗酵は毎年自然な流れで行われます。
醸造用の樽は、大樽のほか、ソーテルヌやぺサック・レオニャン、
シャサーニュ・モンラッシェの古樽などを使用。清澄もろ過も行わず、
瓶内2次醗酵と熟成は2年~4年(キュヴェによって異なる。)。
デゴルジュマン前のルミュアージュは手作業で、30日間行います。
毎年4月に行われるシャンパーニュの若手RMの会に2013年から
ヴァンサン・ラヴァルも加わりました。
ダヴィッド・ レクラパールやシャルトーニュ・タイエらも加入しているグループに
今年からヴァンサン・ラヴァルも加わり、ランスの大聖堂で行われた前夜祭では、
世界各国の輸入業者やジャーナリストを前にマグナムのロゼを供しました。
それは素晴らしく開いており、熟したイチゴ、
ラズベリーやスミレなどの香り高い花のニュアンスで、
今回の約20生産者の中でも際立って高い評価を得たのです。
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