ジュリー・デュフールはシャルル・デュフールの実の姉です。
お互いにそれぞれドメーヌを所有し、ブドウ畑は隣接しています。
そもそも、ジュリーと
シャルルの父のドメーヌ、ロベール・デュフール・エ・フィスは
15haの畑をビオで栽培していましたが、
2010年に3つのドメーヌに分割されました。
ジュリー・デュフールとシャルル・デュフール、
そしてジュリーとシャルルの⺟である
フランソワーズ・マルティノのドメーヌです。
このうち、フランソワーズ・マルティノのドメーヌは⺟の名義ですが、
実際はビストロタージュのキュヴェ名でシャルルが栽培と醸造を行っています。
ジュリーのドメーヌは設立された2010年1月1日から
エコサートによってビオの認証を受けています。
ジュリーは2012年にランドルヴィルに戻ってきました。
それ以前はパリの情報システムのセキュリティ会社で仕事をしていました。
ジュリーは他のドメーヌでの仕事の経験はありませんが、
子供の頃からバカンスや収穫の時期に実家のドメーヌで栽培や
醸造の手伝いをしていました。
また、ランドルヴィルに戻ってから、ドメーヌの仕事と並行して、
BPREA(栽培と醸造の学校)に通ってワイン造りを習得しました。
これまで栽培ブドウの全てを売却していましたが、
2016年の収穫から元詰めを始めて、
2019年に初めてのキュヴェがリリースされました。
ドメーヌの栽培面積は4.25haで、ピノ・ノワール(1.8981ha)と
シャルドネ(2.3518ha)を栽培しています。
全ての畑がランドルヴィルにあり、3 つのリュー・ディに分かれています。
Les Ormes レ・ゾルム
Derrieres le Val Chatain リエール・ル・ヴァル・シャタン
La Chachigne ラ・シャチニュ
地質は粘土石灰質で、ブドウ木の平均樹齢は28年。
植樹⽐率は8000本。
畑は耕耘し、下草を⾃然に生やしています。
不要な雑草は耕耘の時に取り除いています。
摘芯は1〜2回のみで過度には⾏いません。
ビオロジックの畑はもともと樹勢が強くないため、
過度に⼈間が介⼊しなくても収量が⾃然に低くなるためです。
このため、除葉やグリーン・ハーヴェストも⾏いません。
現在のところ収穫ブドウの3/4は他の造り手に売却しています。
1/4のブドウのみで自身のシャンパーニュを詰めています。
これまでは他のドメーヌの醸造所を間借りして醸造していましたが、
2019年の収穫からは弟のシャルルと同じ醸造所での醸造を始め、
弟と二人で切磋琢磨しています。
今後が益々期待されるグローワーです。
インポーターはVIVITさんの資料より
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