母ナイリ・パシラゼは1946年に生まれ、
ソビエト時代には食品衛生管理の機関で働いていました。
兄は1980年12月9日生まれで、観光会社のマネジャーをしています。
私は大学で経済を学び、卒業後は市役所と建設会社で経理の職につきました。
父が電話通信の仕事を辞めた1995年以後、我が家は専業農家になりました。
私は経理の仕事をしていましたが、次第にワインに興味を抱き、
2010年にワイン造りに専念することを決意しました。
現在の興味は、地元固有の様々な品種の可能性を引き出すことです。
畑には、オツハヌリ・サペレ4000本、イエロー・ツィツカ500本、
ツォリコウリ450本を栽培しています。
2009年にジョージアの有機栽培団体ELKANA「エルカナ協会」に加わり、
2010年からクヴェヴリワイン協会のメンバーになりました。
また2009年にはチェコに置かれた経済支援を目的とする団体PIN「ピン協会」
(参照:http://www.clovekvtisni.cz/en/our-finance-management)に応募し、
私のプロジェクトが支援対象に選ばれました。
支援策として、私のプロジェクト(自然なワインの製造と販売)に出資し、
除梗機を一台プレゼントしていただきました。
私はまた、農業の発展に資るため、有機栽培の国内外のサロンにも参加しています。
私は独立した個人企業家でもあり、
現在EUとCzDA(チェコの開発庁)の農業部門のプロジェクトや、
ENPARD(ヨーロッパの隣国における農業・地域開発支援プログラム
:The European Neighborhood Program for Agriculture and
Rural Development)のうち、
協同組合の発展を目的としたプロジェクトにも参加しています。
テルジョラの町は、イメリティ地方の中央に位置しており、
当地の固有の風土と気候環境は、
様々な香りと味わいを放つ固有品種を育んできました。
それらの品種のなかには、ジョージアのワインが現在のように知れ渡るずっと前から、
地元で薬用に供されてきたものもあります。
2009年にオツハヌリ・サペレを3500本植樹しましたが、
樹齢15~75年におよぶ500種の果樹も持っています。
その中にはツィツカやツォリコウリもありますが、
なぜかワイン醸造に使われていない品種も多々あります。
私の目ざすところは、テルジョラの地域固有種を活かした、
高質で存続可能な農業です。
そしてこれらの絶滅の危機に瀕した品種のワインを、
ヨーロッパやアジアの市場に紹介していきたいと考えています。
2014年には地域の農家に呼びかけ、協同組合を立ち上げました。
またブドウの栽培に適した土地を購入し、
現在は利用されていない地元品種のブドウ栽培を始めています。
ここで強調したいのは、組合加盟者の全員が実際に畑に立っているということです。
この運動を通じて、地域を活性化し、環境に配慮したワイン造りを
テルジョラ地区全体に広げ行きたいと考えており、その達成を確信しています。
ラシーヌさんの資料より。
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