オーナー、アグロノミストはフラビオ・バジリカータ。
妻のシルヴァーナ・フォルテ Silvana Forteと
二人で運営する家族経営のワイナリー。雇われコンサルタントはなし。
ワイナリーの名前は、畑の「二種類の土壌」に由来。
年産本数 1.5万本
畑は4.5ヘクタール。
かつては借地の畑もあったが、今は自社畑のみ。
ブドウを他所から購入することはなし。
フラビオは大学でブドウ栽培を学び、15~20年間この地域で
栽培・醸造コンサルタントとして働いていた人物。
1984年に自分のワイナリーを設立。
長年の経験から村のテロワールを熟知しており、自分流の流儀を貫き、
人から影響を受けることがない。タフガイで頑固。
伝統的手法、自然なワイン造りの信奉者。
ワインの特徴は、フルボディで複雑。スパイシーなニュアンスが
白赤ともにあり、寿命が長い。
畑のテロワール・葡萄栽培について
品種別の面積
メルロ:1ha弱
ピノ・ネロ:0.6ha
レフォスコ:1.2ha
スキオッペティーノ:1.2ha
トカイ:0.6ha
リボッラ・ジャッラ:0.2ha
ソーヴィニョン・ブランとピコリットはもう植わっていない。
畑の土壌:泥灰土と粘土質
標高:120m
畑の方位:丘の上にある畑なので、北から南まですべて
傾斜:それなりの斜面だが急ではない
植樹本数:5000本
仕立て:ギュヨ、コルドン
収量:35キンタル/ha(搾汁率70%で24.5hl/ha)
グリーン・ハーヴェストは畑によるが、多少は行う。
収穫タイミングはかなり遅く、相当熟したブドウを使う
樹齢:一番古いものが1990年の植樹 実質有機栽培だが認証は得ていない。
ワイン・醸造プロセスについて
それぞれの生産本数と品種比率
COF Bianco Sacrisassi:3000本 トカイ70%、リボッラ・ジャッラ30%
COF Rosso Sacrisassi:7000本 レフォスコ50%、スキオッペティーノ50%
COF Merlot:3000本
COF Pinot Nero:3000本
Implicito(ピコリット)は、2001が最後。借地の畑だったが契約が切れた。
2樽(約600本)Sacirisassiは「聖なる石」の意味。
ワイナリーの場所にかつて古い教会があったことにちなむ。
白ワインの醸造法
醗酵タンクの種類:樽醗酵・熟成
プレスの方法:全房圧搾
スキンコンタクト:1日
醗酵温度管理:樽醗酵なので特になし
オークの種類:フレンチオーク
樽の容量:ボルドーバリック(225L)と500Lのトノー。
すべての品種でバリックとトノーを併用する。
新樽比率:20%
熟成期間:20カ月
バトナージュ:熟成中ずっと行うが、回数は徐々に減らしていく。
MLF:どの品種でも100%実施
その他:リボッラ・ジャッラとトカイは同時に収穫し、醗酵も一緒に行う
(他は品種ごと)
赤ワインの醸造法
除梗:100%
アルコール醗酵のタンク:ステンレスタンクとコンクリートタンク
キャプマネージメントの方法:デレスタージュとルモンタージュ
醗酵温度管理:30度以下に保つ
醗酵後浸漬:なし。10~12日間の短いマセレーション
樽の容量:ボルドー・バリック(225L)のみ
樽の産地:フレンチオーク
新樽比率:30%
熟成期間:22~24カ月
MLF:樽内で
バトナージュ:白同様行う。澱引きはなし。
プレスの種類:プヌマティック
酵母・MLFバクテリアともに天然のもののみ。
醗酵・熟成中は一切亜硫酸添加をしない。
瓶詰め時の亜硫酸量は、20g/hl(フリー)
清澄・濾過:清澄はなし。赤はノンフィルター。白は非常に軽い濾過のみ。
ラシーヌさんの資料より
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