★私達のワイナリーは、ドイツの黒い森(シュヴァルツヴァルド)と
アルザス(フランス)のヴォゲーゼン山脈の間に有る
カイザーストゥールと言う小さな大昔の火山の麓に位置しています。
ワイン作りには最高の気候と土壌に恵まれているお蔭で、
何世紀も昔からブドウの木が植えられ、
私達の家族も何世代にも渡ってブドウを育ててきました。
私達の家の造りはこの地方の伝統的なもので、
シュヴィボーゲンと呼ばれる円形の大きな門をくぐって入ると、
その回リを母屋と納屋、それにワインを作る建物等に
囲まれた中庭が有ります。
この円形の門の中で1955年からは、
ブドウ、野菜すべてを厳しい有機農業(バイオ)の基準に従って
栽培していますが、
それにもかかわらず1985年まではブドウを
村の農協に持ち込んでワインを作っていました。
しかしそれでは苦労して有機農法でブドウを育てる意味がないので、
1986年に昔ながらの伝統的なやり方に戻ると言う大きな決心をして、
私達自身でワインを作り始めました。
今は本当の意味で始めから終わりまで、
私達の手でワインを作っています。
その昔ながらのワインの製造法では、
搾りたてのジュースもワインも遠心分離機にかけず自然の重力によって、
オリを取り除きます。
そして熱を加えたり培養した酵母を足すことなく、
ワイン畑で自然発生した酵母だけで醗酵させます。
その結果各々のワインが独自の性格を持って出来上がることになります。
赤ワインも全く昔ながらのやり方で作られています。
プレスしたブドウを蓋の開いた桶に入れ、
一日に数回手で混ぜながら醗酵させていきます。
私達の用いる方法は、2000年前にローマ人が
この地方で使っていたものです。
ワインの持っている蛋白質を取り除く為に粘土ミネラルを加えると、
それが自然に蛋白質と一緒になりその重みで
底に沈んで溜まり、瓶の中でワインが濁るのを防ぐのです。
しかし唯一の例外として、酸化を防ぐ為に有機農業基準で
定める量の硫黄処理を施していますが、
ワインは十分な時間をかけて透明になっていくので、
その他の添加物は必要ではありません。
私達のワインは次の年の収穫の少し前に瓶詰めされ、最も早いものでも、
収穫から一年経ってから売られます。
通常は2、3年の間セラーでゆっくり寝かせてから出荷します。
だから私達のワインは辛口にも関わらず、
とてもまろやかで美味しいのです。
自然環境を重んじ、何よりも内容が大事であると言う
私達の考えに基づいて、瓶もごく普通のものを使い、
ラベルもシンプルな物にしています。
瓶の形はこの地方の伝統的なもので、
0.75l入りのリサイクルが可能なものです。
そしてラベルには無漂白の紙を使っています。
私達のワインは殆どがテーブルワインと呼ばれる
ラベル表示で売られています。
それと言うのも自然の産物であるワインはとても個性的で、
各様であって、ランク付けすべきではないと思っているからです。
ブドウの種類、収穫した年、育った畑等の違いによって
生まれるブドウの個性とエネルギーを、
ワイン作りの過程において保たせる事が一番大事なのです。
だから私達は公的なワインの審査委員会による
審査を受けない事に決めました。
従ってキャビネットあるいはシュペートレーゼ(遅摘み)と
言ったランクの表示をすることが出来ません。
でも私達は喜んでテストを受けたいと思っています。
それはあなたのテストです。
もし私達のワインが皆様のテストに合格すれば、
それが私達の何よりの喜びです。
過去の取扱いアイテム一覧
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