ドメーヌについて
歴史:セラーズ・ホアン・ダンゲラはホセプとホアン兄弟が所有している。
1820年からダルモスの地でブドウ栽培とワイン生産をしていて、
現在は7代目になる。
1820年から1984年までは、生産されていたワインをバルク売りしていた。
1984年になると、彼らの父親はワインのボトル詰めを始め、
「ホアン・ダンゲラ」として販売された。
それから、テロワールを常に尊重するワイン生産を増やしてきた。
2000年に父親が亡くなった後、セラーはジョゼップと
ジョアンによって経営されるようになった。
2008年に、ビオディナミによる畑仕事を開始、
2012年からデメター認証とヨーロッパ連合の
オーガニック食品認証を受けている。
年間生産量は約100,000ボトル。
造り手略歴:ホセプは農業技術を学び、ホアンは醸造学を学んだ。
父親が亡くなった時、まだ若かった二人はセラーの経営を継いだ、
その当時、つまり2000年代の流行は強いアルコールとタンニン、
新樽の香りがするスーパーワインであり、
彼らはその流れの中でワイン生産をおこなうようになる。
そして、その方法は彼らにとって十分良いものであり、
当時、最も権威のあるワイン雑誌からとても高い点数を得た。
しかし2008年、彼らはその方法にうんざりしてきた。
彼らのワインが他の土地の他のワインと大同小異のワインであり、
同一基準で作られた国際的なスタイルであると気づいたからである。
彼らは自問し始めた。何が我々のワイン文化なのだろうか。
我々の拠り所は何なのか。
我々は誠実に、土地と歴史を十分に反映したワイン作りを
しているのだろうか。
また、ワインはその時のやむを得ない事情や
軽挙の産物であってよいのかと。
これらの問いは彼らが現在のような
ワイン作りをするようになった原点となった。
自分たちの住む村からの所産感を漂わせるワインであり、
逆に自分たちがこれらのワインに帰属すると感じさせるのである。
哲学:ホアン・ダンゲラの哲学は、
伝統の尊重と物事の自然なリズムと経過が基礎となっている。
ビオディナミの原則に基づき、
ワインがテロワールの個性を表現できるように生産する。
畑では、土壌が生きるように仕事をし、様々な花や木々とともに、
自然の作用において豊かな環境を作り出すようにする。
畑仕事において、宇宙のリズムを尊重し、
自然それ自身が表現されるようにしている。
セラーにおいて、仕事はワインの友人のようだけれど、
どこに向かうべきかということを指示はしない。
最終的に、彼らは彼らのシンプルなワインが
表出する2人の田舎の少年にすぎない。
畑について
認証機関:デメテール
微気候:地中海性気候
自社ブドウ畑面積:24ha
契約ブドウ畑面積:なし
自社ブドウ畑の数:4ヵ所
自社栽培ブドウ品種:ガルナッチャ、カリニェナ、プントホ・フォール、
シラー、マカベオ
ブドウ以外の自社農作物:アーモンド、オリーブ
主な仕立て方法:ゴブレとコルドン・ロワイヤ
仕立ての支柱の素材:ゴブレにはなし。
コルドン・ロワイヤには木とステンレスの支柱
堆肥:自身でビオディナミに基づく堆肥を、木の枝に肥やしを混ぜて作っている。
特に枝から作っている。
醸造について
酵母のタイプ:自然酵母
圧搾方式:水平圧搾機
醗酵容器の素材と容量:45HLの容器で、コンクリートとステンレス
熟成容器の素材:225L、500L、2,500Lの樽
セラー環境:100人ほどしか住んでいないダルモス村にセラーはあり、
その歴史は1820年にさかのぼる。
古いセラーが拡張され、現在はブドウの集積、
ビン詰、樽熟成、ボトル置き場として用いられている。
目下のところ、祖父たちがしたように、
地下のセラーの古い樽で長期熟成している。
年間生産ボトル本数:100,000本
ラシーヌさんの資料より。
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