地域:ドメーヌ名はPAGO DEL NARANJUEZ(パゴ・デル・ナランフエス)と呼ばれ、
マルシャル村にある。スペインの最も高い山脈シエラネバダの北方、
標高900mのところにある。ブドウの成熟期の気温変化は極端で、
昼夜の軟差が大きい。17時には39℃、7時には11℃になる。
ゆっくりとした成熟のため、豊かな果実感がワインに感じとれる。
土壌は、石灰分を含む粘土質。雨は非常に少なく、多い年でも約200mm、
少ない年は葡萄の樹を守るため、冬には灌漑を行わなければならないこともある。
収穫量:季節により、35hl/ha、9000本未満
栽培品:赤=テンプラニーリョ、ピノ・ノワール、カベルネ・ソーヴィニオン、
カベルネ・フラン、メルロー、グルナッシュ
白=ビヒリエガ、ペルーニャ、ドラディーリャ、
ソーヴィニョン・ブラン
栽培:伝統的な耕作法。化学肥料は用いず、堆肥のみを使用。
畑に草を生やしている。例外として、粉末状の硫黄を春に加える。
気候が乾燥しているため、ボルドー液は使用しない。
醸造:6~8日のマセラシオン。
ブドウを収穫後、すぐ作業に取りかかる。
セパージュ別に分けて醸造し、醗酵後アッサンブラージュ(樽寄せ)する。
SO2やその他の物質はいかなる段階においても加えない。濾過もしない。
通常、赤・白ワインは収穫から18~20か月後に瓶詰め。醗酵は常温で行い、
人工的な温度調整を行わない。
熟成:赤ワインはヨーロッパ製大樽で12か月熟成。
市場に出る前に最低2年はビン熟成。
白ワインは醗酵熟成ともステンレスタンクを用い、
ビン内熟成させる。
ラシーヌさんの資料より。
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