★スケルリ
●IGTヴェネツィア・ジュリア・ブラン・ヴィトフスカ ”67” 2018
*長いマセレーションのためか?
カチッとしたタンニンと複雑な構成の
心地良い深みとエレガントさを伴う
スケール感のある味わいなのです。
長いマセレーションによる
単調になりがちな感じもなく、
圧倒的なミネラルからくる鉱物や塩味や
スパイス感でメリハリの効いた液体に仕上がっています。
少し枯れ草の様なハーヴの効いた長い余韻が
印象的です。
3/8/2022試
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飲
*品種:ヴィトフスカ100%、
樹齢:10〜15年
2003年に植えたアルベレッロの畑より
選別したブドウのみを収穫。
除梗し、カルソの石灰岩の塊をくりぬいて作った「石樽」の中で、
果皮と共に醗酵~ 12か月間果皮と共に熟成。
果皮・オリによってワインが守られているため、
この間はSO2を加えない。
圧搾後、オリ引きを行い大樽へ移しさらに12ヶ月の熟成。
ボトル詰めの際にごく僅かにSO2を加える。
マテイの考えてきたいくつものアイデアを取り込み、
遂に形となった特別なヴィトフスカ。
その存在感、ヴォリューム、奥行き、
どれをとっても過去にはない素晴らしいクオリティ。
ボトル詰めを行うまで圧搾をしない、
トータル2年ものマセレーションを行って造られた
「Sukkus スックス」。
極小規模ながら自身の考えるアイデアや
実験を続けてきたマテイ。
そして今回は新たに、カルソの巨大な石灰岩を加工し、
中心をくりぬいて作ったタンク。
彼曰く「石樽」を手に入れたマテイ。
ブドウの持っている要素、表情を生かし、
不必要な要素を削り取る。
マテイが植えた「アルベレッロ仕立てのヴィトフスカ」より選抜した、
果皮の厚いブドウを、除梗し石灰岩の容器の中で醗酵。
その後も圧搾は行わず、翌年の収穫時期まで果皮と共に
熟成の状態を保つ。
圧搾を行った後、残り 1 年間は大樽に移し熟成。
「石灰岩のタンクは醗酵・熟成の過程で、大樽とは全く違う。
普段から酸の高いヴィトフスカ、
そして果皮と長いマセレーションをすることで生まれるタンニン。
それが石灰岩のタンクの中では酸がとても丸みを帯び、
タンニンも柔らかくなる、、
まるでタンクが「食べる」のような感覚」。
今までスックスの中で実験してきた、
1年を越える長期間のマセレーション、
そして石灰岩のタンクによる熟成は、
これまでマテイが守ってきた「土地やブドウの表現」から、
「偉大さ、可能性」へと切り替わるものだと感じさせられました。
通常のヴィトフスカと同じヴィンテージ 2018年、
同じブドウでありながらその味わい、奥行き、柔らかさの
すべてにおいてサイズの違いを感じます。
これまでのスケルリとは一線を画す「67」、
ぜひ飲んでいただきたいワインです。
インポーターはエヴィーノさん 6本
生産年:2018年
生産国:イタリア
生産者:スケルリ
葡萄品種:ヴィトフスカ
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