ドメーヌは、2015 年にビュクシーの南西8キロ、
ちょうどコート・シャロネーズ南端と
マコネー北端の境界に位置する、
キュル・レ・ロッシュ村に
ローラン・ブルトゥローによって設立されました。
ローラン・ブルトゥローは1970年生まれ。
父がリュショット・シャンベルタン、
叔父がサントーバン・プルミエ・クリュの、
それぞれオーナーという
ワイン愛好家の家系に生まれました。
このため、幼いころから自然と
ワイン文化について教えられ、
ワインに対する感性を育んでいきました。
また、少年時代をフィサン村で過ごしていたため、
フィサンのモノポールである
プルミエ・クリュ“クロ・ド・ラ・ペリエール”を
所有するドメーヌでブドウ栽培と収穫、
ワイン醸造を経験しました。
その後は、大学で法律と教育学を修め、
2015年までの20年間、教師として働いていました。
しかし、この間も学業と教師の仕事と並行して、
ジブリーのクロ・サロモンなどで
ブドウ栽培とワイン醸造の仕事を手伝っていました。
2007年にコート・シャロネーズの
キュル・レ・ロッシュ村に<シャルドネの区画を購入。
ボーヌとダヴェイエの醸造学校で学び、
近所のヴィニュロンを訪ねて交流したりして、
ワイン造りの知見を深め、
プライヴェートで醸造をしていました。
そして、2015年、45歳の時に教師を辞めて
ヴィニュロンに転身して、
本格的にナチュラルワイン造りを始めました。
ネオ・ヴィニュロンと言えるローランは、子供の頃から
自然に対する畏怖の念を持っていました。
環境への意識が高く、青年になると自然と
エコロジーな活動をしていました。
また、環境に対する自分の信念を教職時代にも
生徒に伝えていました。
そして、ヴィニュロンになった時、
自分の信念を行動に移す時だと考えたのです。
ローランにとっては、ヴィニュロンとは仕事ではなく、
⾧年情熱を傾け続けてきた趣味でありました。
栽培と醸造について
ドメーヌの栽培面積2.67 haで、
ピノ・ノワール、シャルドネ、アリゴテ、
極僅かのピノ・ブランとピノ・ブーロを
栽培しています。
畑の90%がフェルマージュで、
地主から借りている地所になります。
全ての区画がキュル・レ・ロッシュ村にありますが、
この村の地層は、石灰質に粘土や泥灰岩、泥土、
小石、花崗岩など様々な土壌がモザイク状に
入り混じっており、各区画はそれぞれ固有の
特徴あるテロワールを備えています。
このため、ドメーヌでは、それぞれのリュー・ディ毎に
キュヴェを一つずつ造っています。
栽培は設立当初からビオロジック&ビオディナミで、
エコサートの認証を受けています。
収穫は手摘みで、小さなケースで醸造所まで運びます。
ドメーヌの畑はすべて同じ村にあるため、
ブドウを傷めることなく、
素早く醸造所まで運び込むことができます。
白ワインは、シャンパーニュのように全房で
ゆっくりと時間をかけてダイレクト・プレスし、
デブルバージュ(前清澄)を入念に2度行って
繊細な澱を厳選してから、
バリック(新樽は用いない)で
野生酵母のみで自発的に発酵させます。
その後、引き続きバリックでマロ発酵と
熟成を行います。
熟成期間は10~12ヶ月。
この間に必要であればバトナージュを行います。
その後、ごく軽く清澄のみ行って
ノンフィルターで瓶詰めします。
赤ワインは、ヴィンテージやキュヴェに応じて
100~20%全房で、ステンレスタンクで野生酵母のみで
自発的に発酵を行います。
マセレーションは約2週間で、
1日2~3回のピジャージュを実施。
最終段階で1日 回のルモンタージュを施します。
マロ発酵と熟成はバリック(新樽は用いない)で行い、
熟成期間は10~12ヶ月で、
無清澄・ノンフィルターで瓶詰めします。
SO2に関しては、ヴィンテージに応じて、
ワインが酸化に対して脆弱であると
判断した場合は、ボトリングの
ネガティヴな反応を避けるために、
マロ発酵が終わった後、
あるいはスーティラージュの際に
必要最低限のみ添加します。
瓶詰時は無添加です。
インポーターのVIVITさんの資料から
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