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概要
クリスチャン・デュクリュー氏は
1970年からレニエでワイン作りを始めました。
1980年代からビオディナミに注力していきますが、
ボジョレー地区だけでなく、フランス全土をみても、
この農法を取り入れた最初の生産者の一人です。
1985年にナチュール・プログレの認証を得て、その後に Demeterを得ました。
4.3haの畑は、微生物の働き、繊細な土壌を守るため重たいトラクターではなく、
He´vanとKai¨na(クリスチャンの双子の雌馬)を使って土を耕し、
1ha当たり1万株という密度で植えられたブドウ樹は短く剪定され、
収穫量をコントロールしています。
また堆肥は必要な時以外は与えず、テロワールの力を最大限に
引き出すことに努めています。
栽培・醸造
彼が所有する4.3haの葡萄畑は、ボジョレーーの歴史的な都市である
ボージュから5キロ離れたランティニエ・ドゥ・レットの村落にあります。
花崗岩質の古代地層の上に広がり、南東に傾斜、微気候、
日照時間など葡萄栽培にとても適しています。
20年以上に渡ってビオディナミのルールに乗っ取って耕作されています。
葡萄の木々は、マッサルセレクションによって選ばれたものです。
化学製品は一切使われておらず、薬草やミネラルを原料とした肥料などを使用。
また、土地や星などのリズムを重視しています。
動植物の多様性も尊重することで、畑はとても活力に溢れ、
健康的に維持されています。
土壌へのトラクターの利用は、土地の圧縮を避けることから最小限に抑えられ、
主に彼の所有する双子の雌馬を使って耕作を行います。
葡萄の木々は7畝中の2畝を引き抜き、そこに下草と花を植えています。
これにより、益虫を引き寄せることを試みています。
また、周囲に木を植え、鳥を呼び寄せることも行っています。
収量は、この地域では非常に低く、たいてい35hl/haあたりです。
そのため、ワインはちょうど良い凝縮感にあふれています。収穫は手摘み。
醸造は、人為的介入を極力排除しています。
木製の桶を使って、自然酵母による
セミマセレーションカーボニック醗酵を行います。
だいたい、醗酵は3日から6日間続きます。
そして、熟成は大樽で行います。濾過、清澄は行いません。
また、二酸化硫黄の添加も必要がなければ行いません。
しかしながら、味わいはピュアで果実味に溢れていて、還元香や
ビオ香と呼ばれる香りは一切ありません。大丈夫です。大丈夫です。
アルコール度数の高いワインでもなく、とてもバランスの取れたワインを
毎年生産しています。
ル・ヴァン・ナチュールさんの資料から。
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