歴史
現オーナーのカリーム・ヴィオネのドメーヌは、
2006年設立とまだ若いワイナリーだ。
とは言っても、彼がワインの世界に入ったのはもう長く、
1990年、ジャン・ポール・テヴネの兄のドメーヌで働き始めてから
すでに25年近くの歳月が経っている。
その間、畑の仕事から醸造まで全てを学んだカリームは、
ビオロジックに対する情熱を捨てきれず、方向性の違いから、
2000年にジャン・ポール・テヴネの兄のドメーヌを去ることになる。
あらためてビオロジックに専念しようと決めたカリームは、
ボジョレーの醸造学校に通いつつ、マルセル・ラピエールや
ジャン・ポール・テヴネ、ギィ・ブルトンという
自然派ワインきっての大御所たちの助っ人となり右腕となり、
体でヴァン・ナチュールをマスターしていく。
現在は、人材派遣というかたちで(彼が自ら起ち上げた労働サービス会社)
ギィ・ブルトンのドメーヌの畑から醸造まで全て任されている。
同時に、2006年、新しく購入した2haの自社畑で
彼の新たなる挑戦が始まっている。
(現在は3.5 ha所有)
生産者
現在、カリーム・ヴィオネは3.5haの自社畑を管理しながら、
ギィ・ブルトンの畑、繁忙期にはジャン・ポール・テヴネの畑と
休みなく精力的に働いている。
彼の所有するブドウの品種は、ガメイのみで、
樹齢は平均50年以上のセレクション・マサール。
畑は100%ビオロジックで、散布剤は硫黄とボルドー液散布のみの使用。
今回、彼のつく るボジョレー・ヌーボーは、
ギィ・ブルトンで仕込む方法と基本的には同じスタイルをとる予定で、
違いはテロワールで表現するつもりだ。
彼の疲れを知らない直向でまじめな仕事ぶりはモルゴン村では定評があり、
ギィ・ブルトンはもちろん、ジャン・ポール・テヴネや
マルセル・ラピエールからも絶大な信頼を得ている。
ヴァンクールさんの資料より
折りたたむ